Jan 24, 2014

スカシカシパンってなにそれ美味しいの? (日本動物学会100周年記念品を発見!)


こんにちは。
実質、新年初の記事ですね(前の記事は昨年からずっと書いたり消したりしてた)。

言いたいことはタイトルが全てです。最初に言っておきますが、けっこうどうでも良い記事です。

久しぶりに帰省した実家でこんなものを見つけました。


すっごいマニアックだけどわかる人には分かるはず。。
スカシカシパン Astriclypeus manni 」 です。


新江ノ島水族館の動画より、エビのすり身を食べるスカシカシパン」

前に見かけたとき、あ!!! と思ったけどそのままスルーしてしまっていたもの。
今日、父が見せてくれました。

実はこれ、日本動物学会の100周年記念品だったそうです。
ちなみに100周年は1979年、現在は,,135年ですか,,,とても歴史の古い学会なんですね。
写真では見えずらいけど、
「スカシカシパン Astriclypeus manni  日本動物学会100周年 1979年」 と書いてあります。 

海洋生物ヲタクとして有名な? しょこたんが以前ブログで記事(しょこたんブログ)にしていまし
た。
ちなみに2008年にはしょこたんとローソンのコラボでその名も
"スカシカシパン"というパンが発売されてたそうです。これ知ってました?

Cr. Gigazine
東京郊外の骨董品屋さんにもあるみたいです。(古道具屋 キタロウ商店


素敵な記念品ですよね。さすがのセンスです。
スカシカシパンって生物分野でも結構有名だけど、なんでなのか忘れてしまいました。
名前と姿形がかわいいから? 何か科学的に重要な意味があったっけな。示相化石とかなんだっけな。

ちなみに、我が家にあったのは祖父の持ち物だったからのようです。
実際、海でみたこと無いなー、沖縄にいるのかな。(しょこたんブログによると沖縄にもいるみたいですね。)

今度さがしに行ーこぉ!


Jan 5, 2014

私が夢だった研究者にならない理由

新年、あけましておめでとうございます。
細々と続けているこのブログ、ついに3年目を迎えました。
いつも読んでくださる皆様、ありがとうございます。今年もマイペースで、でも去年よりはたくさん書いて生きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。+1とかしていただけるととても喜びます!

さて、新年早々なんだかパッとしない記事になっちゃいますが、ここ数ヶ月くらいずっと考えてきた「研究者にならないこと」についての考えをまとめてみました。まだ次にやりたいことは見つかっていないのですが、私の夢は「サンゴ礁に関わる研究者になる」ことでした。でも、もうならないことにしたので、そう決めるに至った理由と過程を(できるだけ前向きに)まとめてみようと思います。

私が夢だった研究者にならない理由

競争社会の中で勝てる見込みが無いと思ったから。
(競争に勝てないということは、研究者の世界の中でお金とポストが取れなくて、生きていけないことを意味すると思うから。)

勝てないと思った理由

1. 知識+技術の積み重ねが無い。
2. 研究対象そのものへの興味が薄い。
ちょっと長くなりそうだけど、研究者になろうと思った過程から始めます。

私は高校時代、知り合いの物理学教授のおじさんから「スズさんは研究者が似合うよ」とかってしょっちゅう言われてました。それでなんとなく、将来は研究者になるのかなーと大学入ったころは思ってました。また、理系に進んだら、当たり前に修士に行って、当たり前に研究者になるものと思っていた部分もあります。他のキャリアパスを知らなかったんですね。それで、大学1年の冬に「サンゴ礁に関わる研究者になる」ことを夢にして公言していました。

でも、(野外実習以外の)大学の授業は全然面白くなかったし、自主的にも勉強しませんでした。4年生になって研究室に配属されたけど、勉強してこなかったし、研究室に行かなかったせいで上手く行きませんでした。この時点で研究者は向いてないなと感じてました。でも、学業を挫折したままで終わらせたくなくて、両親も経済的な支援をしてくれたのでリベンジのつもりで大学院に行かせてもらっています。

大学院に入って分野のトップレベルの研究を近くで見せてもらって、学部時代よりたくさんの研究者に会いました。皆さん、自分の技術とアイディアで分野を切り開いていっている所とか、とてもかっこいいなって思ったけど、同時にやっぱ私は研究者になれないって気持ちが強くなりました。なぜそう思ったのか、なかなか理由がみつからなかったけど、最近やっと説明できるくらい明確になったのが上に挙げたことです。

理由:研究者の競争社会の中で勝てる見込みが無いと思ったから。


私が理解している範囲では、研究者というのは個人の技量が問われる競争社会だと思います。博士卒業後のポストを得るにも、研究資金をとるにも同じ分野の人と競争しないといけないです。お金とポストが取れなかったら、研究は続けていくのはなかなか厳しいことだと思います。

なぜ勝てないと思ったか: 

1.知識+技術の積み重ねが無いこと
2.研究対象そのものへの興味が薄いこと
(誰もまだしらない事を明らかにしたい、みたいな気持ちが無い、明確な答えが、終着点があるものを求めてしまうから)

1.知識+技術の積み重ねが無いこと

研究者として生きていくには、若いうちにその分野の先頭で引っ張っていける人になる必要があるのかな、と思っています。また研究を続けていくためにも、専門分野とその周辺分野の基礎知識を修士時点である程度しっかり持っている必要があると思いました。私は学部で勉強しなかったので、その辺が圧倒的に足りていないと言うことに修士になって気付きました。
また、なにかひとつでも"技術"を持っているととても強いと思います。できるだけ、汎用性が高くて分野を超えて応用の効くものだとさらに強いんじゃないかな。私は1年間、分析化学の研究室、1年半、生理生態学の研究室にいますがこれと言った技術が何も無いです。”知識+技術”、この二つの積み重ねがあって初めて新規性とかオリジナリティのある研究が始められるんだろうな、というのがここ最近の結論です。

2.研究対象そのものへの興味が薄いこと

結局、一番大きな理由はこれです。今、夢だったサンゴ礁に関わる研究のようなことをしていますが、熱中してどうしてもこういうことを知りたい! みたいになることが、ほとんどありません。まだ誰も知らないことを明らかにしたい! みたいな欲求があまり無くて、研究のモチベーションが探求心より承認欲求に偏っているんだと思います。(1.)の理由は意欲次第でどうにでもなりますが、研究続ける上で探究心が無いのは致命的だと思います。学部時代の先生に「研究に愛がないねぇ」と何度も言われたのはこういう意味だったのかー、と遅ればせながら理解しました。


おまけ:英語のこと、修論のこと、でもやっぱり研究者ってカッコイイと思うこと。

今、ハワイ大学に交換留学しています。そのなかで、英語ができないのは本当に不利だなと感じました。英語で読んで、書いて、議論するのに、圧倒的にスピードが遅い。そのスピードは直接情報のイン・アウトプットの早さに直結しますよね。世界中の研究者と競争しなければいけないなら、不利すぎて、どのポイントで勝負できるのかわからないと思いました。
でも、修論は納得いくものを書きたいです。あとたぶん約1年間あるので、センスが無いのは重々承知だけど、無い頭しぼって、楽しみつつ頑張ります。
そして、なんだかんだ言っても、組織の名前じゃなくて個人で、その人のアイディアと技術と運で生きてく研究者は、とてもカッコイイと思います。憧れます。

私は、得意な事を生かせる職業では無いなと思ったから、研究者になることを辞めました。研究者にはならないけど、今後もなにかしら関わって行きたいとも思います。

最後に、研究者を目指している大学院生は、逆に研究者を目指さない大学院生はどんな風に考えているのですか?

ここまで読んで下さった方、どうもありがとうございます。
けっきょくあんまり前向きになりませんでしたねー!
次はスキンダイビング行った時の明るい記事を書きますねー。

ではまた!