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Jun 7, 2022

2022年5月の記録

少しずつ身体のエンジンがかかってきたような感覚。

一方でこのままアクセル踏むとよくないなという気持ちもある。

本読むペースがあっという間に落ちたけど、まぁ動けるうちにうごいておくか。


  • お辞儀する鹿みるとしゃべる気がした

旅しながらその土地を舞台にした作品を読むのは良いですね。

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)  万城目 学  


  • 生きることは食べること。食べることは生きること。


終末期を迎える患者さんが人生の最後に食べたい食事を、ひとりひとりにつくるホスピスでの話。食事を楽しめることで生きる力を得ていくひとりひとりの話を読みながら、病める日も健やかな日も、忙しさにかまけて「作業」のように食物を摂取する時間にしてしまわずにしたい。ひとりでもふたりでもだれかと一緒でも、食べる時をたいせつにしたいなぁと思うが、一人で食べる時間を大切にするのはなかなか難しい。

「近い未来に「死」が見え隠れしたとしても人が生きるということは前に進むことなのだ。」

人生最後のご馳走 (幻冬舎文庫) 青山ゆみこ 


  • 夢みたいにふわふわ喜んでいないで、どんなことがどう嬉しかったか、忘れないようにおぼえておくほうがいい(「祝辞」)

「生活」とはなにか、が最近のテーマみたいだ。生活のなかで立てる音が気になっていて、最初の「台所の音」の話は気分にぴったりだった。

他の短編たちも、物心ついて生活をしてそして世を去るときまでの時々の生活を繊細に描いていて良い。「一人暮らし」の名前で呼ばれたいおばあちゃんもいい。私もいつか孫なんてできる日があったら名前で読んでもらいたい。そんな日がくることはまだ想像できないけれど。

台所のおと 新装版 (講談社文庫) 幸田文 



お出かけ記録。今月は黄金週間に行った奈良の他にもいろいろと出かけていた気がする。


5/8 板橋区立熱帯環境植物館

案外、奥の深い植物園でのんびりとできた。

水槽コーナーが充実していてとても良い。南のおさかな大好きなんだろうなぁという人が丁寧に作り込んでいる水槽で置いているおさかなも、水槽のコンディションもすごくよくて、安心して眺められる。

となりの子供動物園高島平分園というのものぞいたけど、めっちゃちっちゃい本当に子供向けの公園だった。こどもとどうぶつがのびのびのんびりしていてよかった。

5/14 埼玉こども動物自然公園

埼玉探索の旅。笑ってないクォッカと、まったく動かないコアラと、やたら活発な親子ナマケモノがよかった。敷地広大だったけど、のんびりゆっくりできた。

5/22 埼玉県立近代美術館

埼玉探索の旅その2。溜まった水を反射して、雲と光とともに雰囲気を変える野外の構造物が良かった。晴れて暑かったなー。

5/25 丹沢大山

2年ぶりくらいか。2回目だったし、今回は天気がよくて焦らずいい感じのペースで登れた。さすがに長年色々な人が参っている場所だけあって、行きも帰りも道がよく整備されている。

帰りの大山寺で、重文の御本尊 大山不動像 を開けていたので眺めてきた。怒っていて強かった。紅葉シーズンでもないのもあって、お寺はとってものんびりしていて良かった。

5/28 筑波山

まさかの3日空けずに登山。こちらも2回目。後半かなり混んでたなー。先輩が弱りすぎていて心配でした。元上司は元気そうで何より。毎日毎日飽きるほど眺めているけど、登ってみると案外ちゃんと山だし、いつもは見ない山の北側の丘が見えるのはそれはそれで良い。職場は嫌いだが、やっぱり山の上から探しちゃう。あと、スカイツリーがとおくにぼわっと浮いているように見えて、双眼鏡持っていって良かった。

5/29 NCT127 2ND TOUR ‘NEO CITY:JAPAN - THE LINK’ @東京ドーム


ついに東京ドーム。祝賀公演!テイルも出れて本当によかった!
最近聞いてなかったので、復習してからいったけどやっぱり、Back 2 U とか初期の曲が好きだったなぁ。
サイドよりだったので、登場前にゴンドラに乗るメンバーとか、終わってマイク外すメンバーとか見れて胸熱。
メインステージの奥で踊ることが多くて舞台の1/3くらい見えなかった時があったのが残念だったけど、センステとかトロッコとか、バクステとかいろいろ使って見せてくれて満足度高かった。

この機会に好きなNCT127 

NCT 127 엔시티 127 '소방차 (Fire Truck)' Dance Practice

音も面白いけど、動きも面白い、なのにかっこよくてけっこうずっとみていた。もう5年も前か。。
あとドームでみたらlemonade も良かった。


コンサートでは見れてなかったけど、初期のgood thing も好き。この動画、公式とは思えないクオリティと再生回数の低さだけど何があったん。



この曲が一番よく聞いたかも。2016年を支えてくれた曲だった。Without you

2月3月、やっぱりぐったりしていたけど、
仕事もプライベートもやっと動け出してきていい感じかもしれない。

Jan 3, 2022

読書記録2021年 8-12月

とことん本を読まない1年間になってしまいそう。

最近のホットトピックは「女性」「婚活」「恋愛」テーマが決まると立て続けでも読みたい気持ちが復活するように思う。

現代思想 2013年9月号 特集=婚活のリアル ムック – 2013/8/26


婚活戦略 - 商品化する男女と市場の力学 単行本 – 2021/10/12 高橋勅徳 (著)

現代思想 2021年9月号 特集=<恋愛>の現在 -変わりゆく親密さのかたち- ムック – 2021/8/27

徴産制 (新潮文庫) 文庫 – 2021/11/27田中 兆子 (著)



とりあえず今回はこれで終わり。







May 4, 2020

読書記録2020年4月


なぜだ。。在宅勤務だったせいか。
本が1冊も読めていない。。おかしいな。

読みかけの雑誌たち

  • WIRED(ワイアード)VOL.36 「FUTURES LITERACY」




  • WIRED (ワイアード) VOL.35「DEEP TECH FOR THE EARTH」



なんとなく未来の研究開発について考える仕事をしているので、気になって買った
WIRDはお値段するけど、紙で読みたい。
今となっては、このときの未来とはだいぶ違うところにいるのか、それとも共通点があるのかどうなのだろう。



  • 現代思想 2020年3月臨時増刊号 総特集◎フェミニズムの現在 (現代思想3月臨時増刊号)



フェミニズムとは何なのか、私はこの社会で、この職場でどう生きていくのか、そんなことを考えている。 男女平等に居る社会ならそんなこと考えずに済むのかもしれないけれど、周りを見渡せば8割が男性。会議に行けば9割が男性。そんな環境で日々生きていると、やはりここにはいろいろな「差」があると考えるしかない。まずは知ることから、と思って手にとった。読み切れたら気になった記事を紹介したい。
最近職場で参加した会議、たいていなら同じように9割が40-60代男性になるところ、そのクラスタは半分以下で、残り半分が30-50代の女性が委員を務めるという構成になっていた。
その構成自体がかなり挑戦的で素晴らしいし、そのなかの女性たちが、「女性をエンカレッジする」ということ文面に記載してアピールすべきかどうかという点について、本当は書かなくて済むのが一番かもしれないが…と悩みながらも、「現状の日本社会を見ればやっぱり、強く主張していかなければならないと思う」と言っていた。その事自体が、とても心強いし、いろいろ見たくないことはあるけれど少しずつ社会を変えて行きたいと私も思った。



  • 逃げるは恥だが役に立つ(海野つなみ )10巻、11巻




逃げ恥第2段!
25年前に半年間の育休をとった父親が如何に先進的だったか。
1ヶ月と言わず、半年数ヶ月育休とってくれる人とチームになりたい。


  • ピーターラビット™ (監督 Will Gluck)


2度目だけど何度見ても楽しい。


  • 【公式】ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.
期間限定公開されていたので、「破」までは見ていたのでこのタイミングで履修。シンゴジラ見てからみるとイントロのところとかほぼ一緒。。そりゃそうか。

  • ARASHI - ARAFES NATIONAL STADIUM 2012【期間限定公開/Limited Time Release】




  • ARASHI - ARASHI LIVE TOUR 2017-2018「untitled」【期間限定公開/Limited Time Release】



この期に及んで、嵐さんにハマってしまった。。
ドームでも国立競技場でも端から端まで盛り上げてくれる嵐さん、素晴らしい。




  • LIVE DVD & Blu-ray “BLACKPINK ARENA TOUR 2018 "SPECIAL FINAL IN KYOCERA



  • BLACKPINK - 'Kill This Love' Live at Coachella 2019



BLACKPINKブーム引き続き。楽曲数が少ないから同じ曲アレンジ変えて2回とかもあったけど、皆かわいくてかっこよくて良い。
Coachella の方は、会場の盛り上がりと本人たちのアガり具合がすごく良くて、BLACKPINKのライブでは今まで一番良い。


  • Red Velvet / Red Velvet 2nd Concert “REDMARE” in JAPAN ティザー映像



2019年の1月末に参加したツアー最終日の公演。会場では見えなかった部分も動画なら細かく見えて良い。メイキング映像もしっかとってあって良い。


  • 快晴-Orangestar feat.IA|Guitar Cover By雨音 空


蜜柑星さん。どの曲も好きだけれど、最近のブームはこれ。


通勤時間が無いと読書が進まないのか、仕事忙しくなって来たせいか。
皆の在宅が続くと勤務場所関わらず忙しくなってくるので、更にセルフトリートメント、セルフマネジメント必要になってきて人生難しいなぁ。
少なくとも、小さな子どもが居る人ほど大変なはずはないんだけれど。
緊急事態宣言はしばらく延長されそうなので、うまくコントロールして、仕事していきたい。
セルフマネジメントの訓練期間だっ!





Apr 19, 2020

パニックの心理―群集の恐怖と狂気


COVID-19の影響で世の中が変化しているなか、45年前のこの本が興味深かったのでまとてみる。


パニックの心理―群集の恐怖と狂気 (講談社現代新書 364)
講談社 (1974-01)









パニックの心理―群集の恐怖と狂気 
著:安倍 北夫 
発行:1974年1月1日 講談社


◯著者 安倍 北夫

  • 安倍 北夫(あべ きたお、1922年3月3日 - 2013年8月6日)は、日本の社会心理学者。東京外国語大学名誉教授。
  • 青森県出身。東京帝国大学卒。東京外国語大学助教授、1964年教授。1985年定年退官、名誉教授。早稲田大学文学部教授、聖学院大学政治経済学部政治経済学科教授を経て1994年から1999年まで聖学院大学学長。地震・火事などに当たっての災害心理学を提唱した。2013年8月6日死去、91歳没。  (Wikipedia より)



◯目次・概略

「天災にせよ、人災にせよ、人間的要因が、その決定的場面を左右することがおどろくほど多い。(中略)その中でもパニック”群衆要因のもつ隠された、それだけに圧倒的な力”について、われわれあはあまりに知らなすぎる。(中略)本書がいくらかでもその理解と、コントロールに役立てば望外の幸いであり、また災害にむなしく生命を奪われた人たちにむくいる道もあると信じる。」(おわりに より)

目次
1 悲劇は襲う…マナグアの壊滅と大洋デパートの劫火
2 恐怖と驚愕…それからの脱出
3 とっさの危急行動…適応行動は可能か
4 群集の恐怖…パニック行動の論理
5 地下街を襲う恐慌…不安の闇の底で
6 高層ビルの猛煙…脱出を求める人々 
7 不安のおののき…回避のパニック
8 情報とデマ…この両刃の剣
9 モッブ・狂気と惑乱…パニックからまぬがれるために
おわりに


◯分析の具体例

1.情報化社会は群衆の生成に好媒体となる
  • 都市化が進行し、大衆社会が形成される。大量生産・大量消費を基盤として成立した社会は人々の行動様式や欲望が平均化されている
  • マスコミュニケーションは①直接的な視覚聴覚映像 ②即時性を持つ ③迫真性と共在制(事件の現場にいるような感覚を人々に持たせる)ため、人々に共通な動因喚起を行い、おなじような行動に駆り立てる。
  • 動因の標的となるものについても、共通の誘意価が与えられ、誘引形成される。


トイレットペーパー買い占め群衆の生成
①平均化:水洗便所の普及により、大衆にとってトイレットペーパーが必需品になる。
②動因喚起:
・紙不足の情報→石油製品の物不足→物価高騰→紙製品が高騰する不足するとういう不安が形成される。
・トイレットペーパー買い占めの報道と空っぽの商品棚の映像、途方に暮れた人々の表情がマスメディアにより流されることにより、他人との同一視が生じ、共感が生じ、同じ動因喚起がされる。
③誘因形成:
・特定のもの(この場合はトイレットペーパー)が、強い誘引価をもつようになり人を引きつける
・報道では、どこでどうすれば手に入れらるかの情報が流される。

→これらの経緯から、相互になんの連絡も打ち合わせもなく、それでいて共通の動因と、共通の狙いを持った不特定多数の群衆が突如出現する。

2.デマの作用力はどう規定されるか
  • 口づて人づての情報は深いリーチと広いカバーを持つ。その情報が誤りだった場合や歪んで伝わるとデマとなる。
  • デマは、社会不安から生まれ、社会不安を増幅し、社会不安を再生産し、不安に結節を与えて恐怖に添加し、恐るべきパニックやモッブ(混乱した集団行動)に変わるエネルギーになる。
プラス情報:高い 正確性、直接性、具体性、強い指示性
デマの強さを決める要因:事態のあいまいさ、不安の強さ、不安に実態を与えるような(デマ情報の)適合性の度合い


デマの作用力= ”デマの強さを決める要因”
        ”プラスの情報の力”

→事態の曖昧さ、不安動因の強さ、内容の適合性によって規定されるデマの力が強く、高くても、プラス情報の強度・直接性・具体性・指示力が十分大きければ、デマの伝播は抑えられる。


3.パニックからまぬがれるための12の条件 (参考文献ブログから引用)

  1. パニックをなす基盤である群衆に共通の不安、恐怖動因を低減する:予備知識を持ち、対応を事前に学んでおくことが大切
  2. 当面の不安だけでなく、それが付加される一般的根源的不安をのぞく:不安の総量がパニックを増強するので、解決可能な不安は取り除いておくべき
  3. 群衆動因の低減:群衆は統制可能な単位に分割するべき
  4. 群衆行動のキッカケを防止する:戦争の最前線で訳も分からず後方に走り去る兵士が数名出れば、全軍敗走のきっかけになる。パニックを喚起するような言動や行動は抑制するべき
  5. 群衆相互の間にある暗黙の、あるいは公然たる競争の動因を低減し、除去する:きちんと行列を作らせる、順番待ちを徹底させるなど、秩序を保ち争奪戦の類が起こらないように工夫するべき
  6. 群衆の中に連帯性をつくり出す:「みんなで頑張ろう」「思いやりが自分も相手も救う」などの呼び掛けも大事
  7. 自らのなすべき役割りをもつ:ヒトは役割に徹する時に恐怖から自由になれる、古い言葉で言えば「母は強し」である
  8. 指導者に人を得る:ヒトは不安定になればなるほど、権威あるものにアンカリング・ポイントを求める
  9. 身体的疲労をさける:疲労は判断力の低下以下多くの問題を招く
  10. 被災者の間に不公平のないように配慮する:皆が公平に無一物だと差別のない平等を感じるという、だが少しでも差が出ると差別感が生じ不平不満が出る
  11. 確度が高く、直接的、具体的そして指示力の強い情報を提供する:事態のあいまいさや根源不安の成長を抑止することがパニックの防止に重要
「不意の災害に不断の備え」:防災訓練のように、不測の事態に反射的に体が動いて対応できるようになるのが理想的


◯感想
  • 2020年のトイレットペーパー不足の際には、1973年のオイルショック時とは異なり山積みにされた棚の様子が報道されたり、買い占めする必要が無いことなど、正確性、直接性、具体性、強い指示性のある情報の報道もあり、混乱は少なくなっていた。
  • 2020年のこのコロナ災禍においては、情報伝達の方法がマスメディアや直接の人づてに加えて、SNSによる伝達が大きな割合を占めているが、その場合の共通点と相違点を分析したい。


◯参考
(渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ)


読書記録2020年3月


在宅勤務多めなので、たくさん本読めて嬉しい。
引きこもりはデフォルトなので、すごく苦ではないけれど、
この状況は当面続きそうなので、よくよく自分を大切に生きたいなぁ。

最近の執心は、フェミニズムと発達障害とカサンドラ症候群。偏っている。。!



  • まさにパニックの渦中の今、読むべき本。人は社会は45年前と変わったのだろうか。

パニックの心理―群集の恐怖と狂気 (講談社現代新書 364)
安倍 北夫
講談社 (1974-01)

約45年前の本。ちょうどまさに今、トイレットペーパーが買い占めによって手に入らず、東京は外出自粛やロックダウン目前の混乱と不安のさなかにいる。内容はもう一回別に書きたい。

  • ASDのパートナーとのコミニュケーション、そして親しい家族とのコミニュケーション


夫婦の危機は発達障害が原因かもしれない:離婚を考える前に読むカップルセミナー入門
益知, 宮尾, のぞみ, 滝口
河出書房新社

先月読んだ「夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本」の著者が書いた新刊。2017年初版。研究と臨床が進んできていて、カサンドラ症候群についての傾向やパターンが具体的になっている。
コミニュケーションは難しい。それは確か。世界の捉え方が、身体が異なっていたら理解しあえないのは確か。自閉症スペクトラムは、スペクトラムなので誰だってある程度はそういう部分を持っている。家庭での関係性が問題になって重度の抑うつ状態になった時にこの本を読んで、なんとかしようという希望なんて持てるだろうか。こういう生活になりうるとわかっていて、関係を続けられるだろうか。



  • この人だから、生きていられたとしか思えない
一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために
カトリン・ベントリー
東京書籍


アスペルガーの夫の妻が、パワフルな人過ぎて、この人だから乗り越えられたんだろうなと思うばかりだった。子供がいたり、収入がなかったり、別れられない理由はあるかもしれない。その、夫の行動はDVやモラハラでなくて何なのだろう。それまでして一緒に居たいと思えるのはなぜなんだろう。本が書けるほどの人だから、なにかを得たのだろうけど、先にわかっていてその世界には入れないなと思ってしまう。

  • わかりやすさを優先。
大人のアスペルガー症候群 (講談社+α文庫)
加藤 進昌
講談社

今目の前で困っているという人には良いかもしれないが、私にはいまいちだった。軽く読めるし、絵が多くてわかりやすいけど、引用がなくて、科学的根拠がまだ明らかでない情報も紹介しているようで信用に欠ける。






  • ユーモラス、ハッピーエンド、でもそこまでしないと分かり合えなかった
されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間
鈴木 大介
講談社 (2018-01-25)


お妻様は、発達障害。僕は高次機能障害になった。二人の生活の様子の変化、理解の仕方の変化をユーモラスに綴っている。夢中で読んだ。ちょっと泣いた。僕が、高次機能障害になることで、お妻様の世界の捉え方を理解していって二人はうまく助け合えるようになるのだけど、それまでの過程が壮絶だった。人の人生なら笑って泣いて一晩で読んでしまえるけど、これは誰かの1日であり1年であり20年近くの生活なんだ、と考えると重い。






アスペルガー症候群のパートナーと暮らしている人(妻)が陥る状態である「カサンドラ症候群」についてはこれで、約5冊ほど読んだことになる。
そこから得た情報と感想は別途記録をまとめて、しばらくはこれで終わろうと思う。
日本人で本当に臨床や研究もする専門家であって、一般向けに書籍を執筆しているはほぼこの、宮尾 益知さんと、滝口 のぞみさんしか居ないようだということはわかった。
気が向いたら、この二人の本2冊はちゃんと記録を書いておこう。
アスペルガーとカサンドラの間の問題を解決する具体的な対処方法や解決方法は無い。お互いが問題を認識すること。問題解決を粘り強く続けること、コミニュケーションをとることを諦めないこと。それぐらいしか、ともに歩む道は無い。”普通”のレンジに入る二人だって難しいのに、世界の見方、感じ方がそれぞれに全く異なる2人がチームとして家族になっていくのは本当に困難だと思った。っていうか無理だ。「カサンドラ症候群」に関する本を読んでいると、どんなに最後に希望を持ってというあとがきを読んでも、もうただ無理だ、としか思えなくなってしまう。




  • わかりあえない、でもつながりたい。
上の「カサンドラ症候群」シリーズの本はどうしても希望を描くのが難しかったけれど、これは読後に少しほっとするような、他者と関わり続ける希望をかすかに持てるような、そんな気持ちのする本だった。

未来をつくる言葉: わかりあえなさをつなぐために
ドミニク・チェン
新潮社









つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく (生活人新書)
綾屋 紗月, 熊谷 晋一郎
NHK出版 (2010-12-08)









  • 生きるとは、他人とともに人生を歩むとは、どういうことなんだろうなぁ。

A子さんの恋人 6巻 (ハルタコミックス)
近藤 聡乃
KADOKAWA

なんかわからんけど開始早々に泣いた。A子さんの、それでもなにかを表現しようとするところが好きだ。








  • 女が女らしさに来るしむほど、きっと男も男らしさに苦しんでいる
男らしさの終焉
グレイソン・ペリー
フィルムアート社







今月の動画


天使にラブ・ソングを・・・ (字幕版)
天使にラブ・ソングを・・・ (字幕版)


替え歌で有名なやつ。良いエンターテイメントだった。









「Johnny's World Happy LIVE with YOU」
1回目2回目もとてもよかったが、嵐さんはさすがでした。









在宅勤務が長くなって来ました。時間はあるはずなのに以外と読み進められてないなぁ。
のんびりする時間は確保しつつうまくつかいたい。




Jan 27, 2020

読書記録 2020年1月


やっと読めるようになった。読めない間、なんだか苦しかった。
可処分時間をあえて消耗させるように生きるのも辛いんだけど、自分ではいろいろなことをコントロールできなくてそれも辛い。


  • 独特の世界
西瓜糖の日々 (河出文庫)
西瓜糖の日々
リチャード ブローティガン
河出書房新社

「西瓜糖」という名前のお店をやってる人が居て、気になって読んだ。











  • 自分を認識できる、ということ自体が高度な技能





  • 夫婦の形はいろいろ。

1122 1-6巻 新品セット
渡辺 ペコ
講談社


これのタイトル、なんて読めばいいのだろう。いいふうふ? イチイチニーニー。
それで、私は、どういうパートナーシップを築きたいのだろう。





  • 狂った世界に安らぎをもたらす憂鬱性のペンギン。
アンドレイ・クルコフ
新潮社
ペンギンに共感しちゃうんだけど、けっこう疲れているかもしれない。








  • 【@小豆】ニア 踊ってみた【bake】

久しぶりの日本の「踊ってみた」 何人かメジャーな踊りてさんが踊っているけど、これが一番好きかな。歌も初音ミク版が良いな。歌は多分夏代孝明さんという人の曲らしい。


  • Kaycee Rice & Sean Lew - Dermot Kennedy - Outnumbered - Choreography by Sean Lew


これ、Sean が一人で踊ってるのもあるんだけど、その日クラスで習ったばっかりのKaycee と踊っているこれの方が良い。


Nov 8, 2019

読んだもの見たもの2019年10月


前向きなことを考えるには、適度な休息がまず必要。

 「キレる女の子たち」と「ハッピーエンドの女の子たち」が良い。

日本のヤバい女の子
はらだ 有彩
柏書房










本当のデジタルツインはいつ実現するのか。死がなくなった世界で生きる意味とはなにか。
神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned? (講談社タイガ)
講談社










自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
茨木のり子詩集 (岩波文庫)
岩波書店










すべては読んでないけれど、旦那さんがなくなった後の詩が好きだ。
とくに「夢」 やすらかさとあたたかさのあるいい詩だった。






Sep 8, 2019

読んだもの見たもの2019年8月


あきらかに余裕のなくなりつつある毎日です。


「人工知能」前夜 ―コンピュータと脳は似ているか―
青土社

1930年代からの情報科学周りの科学史をまとめた一冊。感想や要約は他にいくつも良いブログがあるのでそちらで。なかなか読むのが大変だったけどなんとか終了。仕事で「人工知能」を扱う中で、どういう歴史でこの分野が動いてきたのか、誰が何を考えて今に至るのか、網羅的にまとめられている。
社会科学の研究者の本なので、いろんな人と文献がたくさん出てきて読み慣れなくて大変だった。人工知能ってなんだったんだっけ。という疑問に科学史という観点からヒントをくれる一冊。



オトコのカラダはキモチいい (角川文庫)
二村 ヒトシ 岡田 育 金田 淳子
KADOKAWA

すごい本だ。







異性 (河出文庫)
異性
角田 光代 穂村 弘
河出書房新社


穂村弘と角田光代。どちらもそれぞれ好きなんだけど、二人合わさると強すぎてくだらなくてでも納得するところも多くて楽しい一冊。





2ヶ月温めておいたら「ミラーワールド」のいいたいところが少しつかめた。



ARIANA GRANDE x SOCIAL HOUSE - Boyfriend | Kyle Hanagami Choreography



Kyle Hanagami が Sean Lew とKaycee Rice が踊っているのをみると
KyleとHaley Fitzgerald(この動画では最初のグループのセンター)の昔の頃を思い出すといっていて納得。
二人のデュエットも良い。

Sweater Weather | Kyle Hanagami & Haley Fitzgerald


Kyle Hanagami といえば、BLACK PINK の振り付けも有名。





9月から少し新しいことを始めようと思っているのでさらに余裕なくなりそう。

生きるぞ!



Aug 12, 2019

読んだものみたもの2019年7月


気づいたらもう8月も半ば。。
とりあえず記録だけは続けるんだ。!と思ってる。

  • ”眠ろうとするのは、生物の 証しだ。呼吸と呼吸の間に、それはやってくる。”
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN 百年シリーズ (講談社文庫)
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN 百年シリーズ (講談社文庫)
森博嗣

死んでいるのと眠っているのは何が違うんだろな。
これで百年シリーズ完読。やっと新シリーズに行ける!





  • ミラーワールドはすぐそこに。
それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain? (講談社タイガ)
森 博嗣
講談社

"人間にはものを区別したがる傾向がある。これは、人間の頭脳の特徴といっても良い。認識するために区別する。だから、数々の生物が生まれ、分類された。しかし、電子界における知能には、その傾向がない。人工知能は、すべての存在を区別せず、分類せず、また名づけることもしない。ただ、そのまま認識し、数字を記憶するだけである。"

百年シリーズの後のWWシリーズは楽しいな。
このあとヘルマン・ヘッセのデミアンを読もうとしたけど、力尽きた。

  • きっと隣の人が観てるのは全く別の世界。
情報環世界――身体とAIの間であそぶガイドブック
渡邊淳司 伊藤亜紗 ドミニク・チェン 緒方壽人 塚田有那 ひらのりょう 和田夏実 村田藍子 桜井祐 内田友紀 会田大也 長谷川愛 小倉ヒラク 原島大輔 浦川通 山下遼 橋口恭子 畠中実 木下真吾
NTT出版

ここに出てくる人たちのワークショップは楽しそう!以前行ったNTT ICCでやっていたワークショップからまとめた本。



  •  実践できるかな。
ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1
伊藤 絵美

勧められて。こういう本を勧められたということは、けっこう安定してきているということなんだろうな。読んでわかりやすかったけれど、いざ実践しようとすると結構手間がかかる。
でもこういう少し気持ちに余裕があって、でもストレスはかかっている状態のときに実践しておくのが良いのかもしれない。




ダンス動画。今月はあまり見れていないのでこれだけ。

ED SHEERAN & JUSTIN BIEBER - I Don't Care | Kyle Hanagami Choreographer
このテンポが朝の散歩に良くて、聞きながら歩いてる。


You Are My Sunshine (Version 1) · Elizabeth Mitchell



NHKの「病院ラジオ」という番組で流れていて気に入って聞いている。

積ん読がたまってきてつらいなー。
8月も暑いけどのんびり生きたい。

Jul 7, 2019

読んだもの見たもの2019年6月


なんだか忙しくなってきたー。時間がなくてなかなかにストレス。
とはいえ今月はがんばりました。積読が溜まっていく。。時間。。。!

仕事に関係することも、本読みたいし勉強したい。って思えるようになってきた。
理由の一つは、ただ目の前で話されていることが、自分の担当する内容が理解できないから。
もう一つの理由は、然るべきところから出てくるはずの正しいとされる情報が全く信用できなくなってきたから。
都合の良いデータだけ、ストーリーだけ取り出して説明しなければいけない場面はあるけれど。仕事上の建前や資料とは全く別のところで自分の考えを持っていないと気が狂いそう。

  • 「人工知能コミュニティ潜入記:2014-2018」








「人口知能が社会に浸透するときどのような変化が起こるか」今はまさに、人工知能が社会に浸透しようとしているとき、の真っ只中だと思う。世の中でどういう動きがあるのか、その中で自分自身が関わっているのはどの部分なのか、どうやって観てどうやって取り組むか。混沌としている人工知能界隈の動きを整理して、まさに地図を描こうとするのに役立つ一冊。人工知能が社会に浸透していくなかで、もはや技術的な課題だけに向き合うだけでは足りなくて社会的な問題、倫理的な問題にも向き合っていかなければならない状況に直面していると思う。「人工知能」はそれそのものが、専門家の間でも定義さえ曖昧なのが現状。定義の曖昧な人工知能について、立場や考え方の違う人が議論しようとするのでまったく話が噛み合わない。そんな状況がいろんなところで起きているように思う。その噛み合わなさを認めた上で、自分はどの立場からどう関わるのか。そんなことを考えながら読んだ。

巻末の脚注がとても丁寧で、主要な参考文献、政府系の取り組みやガイドラインのウェブサイト、WEB上の記事など媒体も様々にまとめられている。ここから調べて調べて広げるのにも役立ちそう。気になったものをいくつか自分のためにリンクしておく。



  • 「生きているのと、そうでないのと、両者の違いはどこにありますか?」

迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS (講談社文庫)
講談社 (2017-02-15)









好きな森博嗣シリーズ。とても良い。実はこれ、もう読んだと思っていたのだけど、読んだのは漫画版だけだった。身体とはなにか、心とはなにか。そんなことをぽつぽつと考えていた。以下ネタバレ含む。

主人公のサエバ・ミチルや登場人物の何人かは、身体と脳が別のところにある。今現在は身体と心を引き離すことは技術的に難しいけれど、将来確実に技術的に可能になると思っている。そうなった時に、人は世界をどう感じるのだろうか。心は何を考えるのだろうか。「生きている」とはどういうことだろうか。そんなことを読んでいる私も、物語のなかの登場人物も考えている。

『私の躰は、本当に私を生かしているだろうか、という疑問が、私を取り巻く。私の存在は、この躰がなくても、必ず、ある。それは見えない、聞こえない、そして触れることもできません。しかしながら、確固として私を包み込んでいる。そう思うことで、そう感じることで、まさに、私を生かしている。そうした、活かされるべき私の存在を、感じることができたのでございます。』この、”身体が変わっても生きている私という存在はなんなのか”みたいなテーマはSFの伝統的な問題意識なんだろうなと、思いながら楽しんでいる。ブレードランナーも、攻殻機動隊も。あと、全然SFでは無いけれど、ヨガも。ヨーガスートラとかインド仏教はヨガの先生から聞いただけの話だけど、身体があり、心があり、そのさらに向こうにに魂があるらしい。身体と心は日々移り変わっても、魂は変わらない、みたいな考え方。あ、あと福岡伸一の中動態、みたいな考え方もなんとなくつながっている気がする。全然整理できないけど。私自身は身体と心は切り離せないと思うけど、例えば、環境からの影響を身体か感じすぎて、心までやられそうな時とか、心がダメージ受けてて身体までダウンしそうな時とか、コントロールできないような時、この小説みたいな身体と脳や心が離れている具体的なイメージを持ってみたら、ちょっと違う感じ方考え方ができそう。うん何言いたいかよくわからなくなった。

あと、ロイディとサエバ・ミチルの関係性が面白かった。ロイディは初期のウォーカロンで頭脳がまだ機械っぽい部分が残っている。Wシリーズに出てくるキガタ・サリノなんかはもう殆ど人だけど。この機械っぽさのある"人工知能”が、人であるミチルに教えられて学習して変わっていく様子が、人と人工知能が共生しだした初期の世界のようで面白い。ミチルと関係が深く長くなるほど、ウォーカロン感が薄れていくロイディがかわいい。そうなると、人工知能は、ウォーカロンは、人に執着するのだろうか、愛するのだろうか、と考えたくなってしまう。(そしてそれを考えたのがWシリーズ。)

読む順番がなぜか逆になっているけど、百年シリーズ一冊目も小説版で読んでみよう。



映画。動画。

  • スノーデン:もはや情報を秘匿できない世界
スノーデン(字幕版)
スノーデン(字幕版)











5月の最後に見たのだけれど。「2013年6月にコンピュータ専門家のエドワード・スノーデンがアメリカ国家安全保障局の機密情報を『ガーディアン』誌に暴露した事件の詳細が描かれる。」(wikipedia) という映画。自分自身のサイバー上の情報とその取扱いについて、こんなに警鐘を鳴らしていた人が居たのか。という驚き。今となれば、さもありなん、という感覚でしか無いのが逆に怖い。最近どうやって現実世界のデータが電子空間上に集まるんだろう、とか考えていた。2013年当時、政府だけでなく”BATJ"とか"GAFAM"とか企業がこれほどの情報と力を持つことをスノーデン氏は予想してたんだろうか。自分の情報についていえば、もう正直どうにでもなれ、という感覚。正直、秘密を持ち続けるのは困難なんじゃないか。実名がわかる状態てブログも書いているし、どこで写真撮られているか、聞かれているかはもうわからないと思っている。願わくば、実世界から身体がなくなって死ぬ時、電子空間上の情報も消せるようにしておいてほしい。



今月の動画



Blake McGrath - Let You Love Me - ft Sean Lew & Kaycee Rice


Blake McGrath の曲をKaycee Rice と Sean Lew がデュエットで踊る。
Tessandra Chavezの振り付けで踊るデュエットはこれまでいつくかあるけどその中でもベストだと思う。

前に紹介したこれもとても良い。
Låpsley - Station - Sean Lew | Kaycee Rice | Tessandra Chavez | 

最近 Kaycee が振り付けしたセッションも時々あるようで、これは楽しくて良い。
Boasty - Wiley, Sean Paul, Stefflon Don ft. Idris Elba | Kaycee Rice Cho...





Red Velvet Comback !!
Red Velvet 레드벨벳 '짐살라빔 (Zimzalabim)' MV


これ、めっちゃ複雑な曲なんだけど、聴くほど面白い。Zimzalabim ってお経みたいで頭のなかでループする。


あと夏の女の子K-POPといえば、美味しいところ取りのこのremix が好きだった。もう2年前か。
TWICE x BLACKPINK x RED VELVET  by Miggy Smallz



梅雨の天気も相まって、着々と疲れが溜まっている感覚。
この2年を心地良い現実にするために、もうあの場所へ戻らずに済むように。
休み休みゆっくり生きたい。。