Apr 19, 2020

読書記録2020年3月


在宅勤務多めなので、たくさん本読めて嬉しい。
引きこもりはデフォルトなので、すごく苦ではないけれど、
この状況は当面続きそうなので、よくよく自分を大切に生きたいなぁ。

最近の執心は、フェミニズムと発達障害とカサンドラ症候群。偏っている。。!



  • まさにパニックの渦中の今、読むべき本。人は社会は45年前と変わったのだろうか。

パニックの心理―群集の恐怖と狂気 (講談社現代新書 364)
安倍 北夫
講談社 (1974-01)

約45年前の本。ちょうどまさに今、トイレットペーパーが買い占めによって手に入らず、東京は外出自粛やロックダウン目前の混乱と不安のさなかにいる。内容はもう一回別に書きたい。

  • ASDのパートナーとのコミニュケーション、そして親しい家族とのコミニュケーション


夫婦の危機は発達障害が原因かもしれない:離婚を考える前に読むカップルセミナー入門
益知, 宮尾, のぞみ, 滝口
河出書房新社

先月読んだ「夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本」の著者が書いた新刊。2017年初版。研究と臨床が進んできていて、カサンドラ症候群についての傾向やパターンが具体的になっている。
コミニュケーションは難しい。それは確か。世界の捉え方が、身体が異なっていたら理解しあえないのは確か。自閉症スペクトラムは、スペクトラムなので誰だってある程度はそういう部分を持っている。家庭での関係性が問題になって重度の抑うつ状態になった時にこの本を読んで、なんとかしようという希望なんて持てるだろうか。こういう生活になりうるとわかっていて、関係を続けられるだろうか。



  • この人だから、生きていられたとしか思えない
一緒にいてもひとり―アスペルガーの結婚がうまくいくために
カトリン・ベントリー
東京書籍


アスペルガーの夫の妻が、パワフルな人過ぎて、この人だから乗り越えられたんだろうなと思うばかりだった。子供がいたり、収入がなかったり、別れられない理由はあるかもしれない。その、夫の行動はDVやモラハラでなくて何なのだろう。それまでして一緒に居たいと思えるのはなぜなんだろう。本が書けるほどの人だから、なにかを得たのだろうけど、先にわかっていてその世界には入れないなと思ってしまう。

  • わかりやすさを優先。
大人のアスペルガー症候群 (講談社+α文庫)
加藤 進昌
講談社

今目の前で困っているという人には良いかもしれないが、私にはいまいちだった。軽く読めるし、絵が多くてわかりやすいけど、引用がなくて、科学的根拠がまだ明らかでない情報も紹介しているようで信用に欠ける。






  • ユーモラス、ハッピーエンド、でもそこまでしないと分かり合えなかった
されど愛しきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間
鈴木 大介
講談社 (2018-01-25)


お妻様は、発達障害。僕は高次機能障害になった。二人の生活の様子の変化、理解の仕方の変化をユーモラスに綴っている。夢中で読んだ。ちょっと泣いた。僕が、高次機能障害になることで、お妻様の世界の捉え方を理解していって二人はうまく助け合えるようになるのだけど、それまでの過程が壮絶だった。人の人生なら笑って泣いて一晩で読んでしまえるけど、これは誰かの1日であり1年であり20年近くの生活なんだ、と考えると重い。






アスペルガー症候群のパートナーと暮らしている人(妻)が陥る状態である「カサンドラ症候群」についてはこれで、約5冊ほど読んだことになる。
そこから得た情報と感想は別途記録をまとめて、しばらくはこれで終わろうと思う。
日本人で本当に臨床や研究もする専門家であって、一般向けに書籍を執筆しているはほぼこの、宮尾 益知さんと、滝口 のぞみさんしか居ないようだということはわかった。
気が向いたら、この二人の本2冊はちゃんと記録を書いておこう。
アスペルガーとカサンドラの間の問題を解決する具体的な対処方法や解決方法は無い。お互いが問題を認識すること。問題解決を粘り強く続けること、コミニュケーションをとることを諦めないこと。それぐらいしか、ともに歩む道は無い。”普通”のレンジに入る二人だって難しいのに、世界の見方、感じ方がそれぞれに全く異なる2人がチームとして家族になっていくのは本当に困難だと思った。っていうか無理だ。「カサンドラ症候群」に関する本を読んでいると、どんなに最後に希望を持ってというあとがきを読んでも、もうただ無理だ、としか思えなくなってしまう。




  • わかりあえない、でもつながりたい。
上の「カサンドラ症候群」シリーズの本はどうしても希望を描くのが難しかったけれど、これは読後に少しほっとするような、他者と関わり続ける希望をかすかに持てるような、そんな気持ちのする本だった。

未来をつくる言葉: わかりあえなさをつなぐために
ドミニク・チェン
新潮社









つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく (生活人新書)
綾屋 紗月, 熊谷 晋一郎
NHK出版 (2010-12-08)









  • 生きるとは、他人とともに人生を歩むとは、どういうことなんだろうなぁ。

A子さんの恋人 6巻 (ハルタコミックス)
近藤 聡乃
KADOKAWA

なんかわからんけど開始早々に泣いた。A子さんの、それでもなにかを表現しようとするところが好きだ。








  • 女が女らしさに来るしむほど、きっと男も男らしさに苦しんでいる
男らしさの終焉
グレイソン・ペリー
フィルムアート社







今月の動画


天使にラブ・ソングを・・・ (字幕版)
天使にラブ・ソングを・・・ (字幕版)


替え歌で有名なやつ。良いエンターテイメントだった。









「Johnny's World Happy LIVE with YOU」
1回目2回目もとてもよかったが、嵐さんはさすがでした。









在宅勤務が長くなって来ました。時間はあるはずなのに以外と読み進められてないなぁ。
のんびりする時間は確保しつつうまくつかいたい。