2016年最初の記事ですね。
毎年「何冊、本を読む」とか目標にしていてもなかなか実現できないままですが、
年明けて意図的に5冊読んだので簡単に記録を付けておきます。
1.未来を創るすごいベンチャー101 日経トップリーダー (著)
【主な内容】
IoT、FinTechなど今話題の分野の注目ベンチャー企業の紹介。
各分野の概観図は、ざっくりと当該分野を理解するのにわかりやすかった。それぞれの分野では、どの起業がトップランナーなのか、これから発展していきそうなのは、どういった分野なのか、考えるヒントになる。よりそれぞれの分野を掘り下げて知るには、不十分。友人達が起こした企業が入っていて嬉しかった。
2. ロボティクス最前線 日経産業新聞 (編)
【主な内容】
ペッパー、ドローン、AI,,,など、ロボット関連の6分野について、それぞれ最先端の状況をまとめた一冊。
それぞれの業界図、状況が最初に1枚図にまとめられているのが日経の本らしく、わかりやすい。分野の著名人へのインタビューから、どのように会社が生まれてきたのか、どのようなことがきっかけだったのかがわかる。比較的軽く読める。
3. 為末大の未来対談 為末大(著)
【主な内容】
ロボット、AI,自動運転など、10分野の第一人者と、元陸上選手の為末大の対談。
各分野の第一人者と、各分野の専門家ではないものの鋭い視点をもっている、為末さんの対談。様々な技術を想像未来を想像したとき、どういった可能性や問題が生じるかを、一般人が抱くような疑問や、為末元選手なりの鋭い疑問で、第一人者と議論したインタビュー集。読みやすく、面白く、今アツい技術分野について、ざっくりと知るのに良い。
4.10年後生き残る理系の条件 竹内健 (著)
【主な内容】
元東芝の技術者→中央大教授の著者による、エンジニアの生き方についての本。
著者のブログが面白かったので、読んでみた。タイトルは少し大きくつけすぎなようだ。人材一般というより、著者がどのような経緯で技術者人生を歩んできたか、その時に重要だと思ったことが書かれている。技術力+文系力+逆張り が大事とのこと。
21歳の時に読んだ、「20歳の時に知りたかったこと」にもでてくる「T字型人間」を目指せ、と著者は言う。実際、理系で合っても「T字型人間」になっていくのは結構難しいと思う。フラッシュメモリ関連業界の変遷についても少し知れる。
5.ドイツに学ぶ科学技術政策 永野 博 (著)
【主な内容】
元JST理事による、ドイツの科学技術政策全般を概説した本。
「インダストリ4.0」といったキーワードや、「フラウンホーファー型」といったキーワードは、仕事上よく聞くけれど実際はどういった政策なのか、どういった組織がどのような仕組みで動いているのか、よくわからなかった。本書は、ドイツの歴史的背景を踏まえ、ドイツにおける産業や研究がどのように発展して現在に至ったかを説明している。とくに日本と比較しながらの説明はわかりやすい。ドイツの科学技術政策の仕組みは本書で概要を理解できるが、今度は日本の科学技術政策の仕組みが全体としてどうなっているのか、わかりやすく説明した本が読みたくなる。