Dec 10, 2018

読んだもの見たもの2018秋


なんとか、本は読もうと思っている。2018年10月からの記録。
読書と、映画館ではない場所で見た動画の記録。


  • 涙を流すのは人間だけだろうか。

森博嗣のWシリーズ。最終作が出てしまった。寂しい。

「自分の人生がどこへ向かうのか、何を求めているのか、といったものは、これといってないんだ。ただ、毎日を楽しく生きているだけ、しいて言うなら、この人間というものの未来を見届けたい、みたいな気持ちだけだね。」

早くそんな境地になってしまいたいような、私には到底ありえないような。心が動いてしまうことも、考えてしまうことも、なんだかんだ好きかもしれない。

  • 存在の苦しさは重さではなく。

タイトルから気になっていたけれど、重くてずっと読めなかった。ミラン・クンデラ。
一度読んでも、わからないところだらけだった。


「人生のドラマは常に重さのメタファーで言い表される。」
「彼女に襲いかかったのは重荷ではなく、存在の耐えられない軽さだった。」

どうやって生きるのだろう。どうやって生きたいだろう。

  • 「信頼」という資本。社会的知性。

"安心"とか"信頼"について考えていた時に知った一冊。
オープンマインドでいること、人を、まずは信頼して取り組んでみることを心に決めて社会に出たのに、なぜ今、他人を信頼することも、周囲の人々の中で安心することもできなくなったんだろう。そんなことの答えを探しながら読んでいた。読んで答えが見つかったわけではないけれど、「信頼」について、「安心」について、社会の捉え方について少し整理された。 20年近く前に書かれた本だけど、今読んでも現実をよく表しているように思う。


著者は、社会心理学者で文化功労者の山岸俊男氏。2018年に亡くなったらしい。この本は、1999年初版。内容と著者についての詳細はを参照。RIETI special report 山口 一男  「安心社会」から「信頼社会」へ―山岸俊男氏(1948-2018)の死を悼んで

「他人を信頼することが本人にとって有利な結果を生み出す社会的環境と、他人を信頼しないことが有利な結果を生み出す環境が存在すること、そしてその環境はわれわれ自身が作り出している」

”地図型知性" : 集団主義的社会で適応的な役割を果たす「関係性検知を核とした社会的知性」

"ヘッドライト型知性": 「相手の立場に見を置いて相手の行動を推測する能力を核とする社会的知性」行動の外的高速が小さな場面で相手の行動を予測する場合に役割を果たす。
相手のの「人間性検知」をする能力。人間性検知能力とは次の2つに分けられる。
ー相手にとっての状況認知の推測
ー相手にとっての結果の望ましさの推測(相手の立場に身を置いて、相手の立場から状況の主観的な意味を理解すること)

本文中では、"地図型知性" は、集団主義的社会(旧来的な日本企業のような終身雇用制度を基礎とする社会)に適応するのに役割を果たすとある。その点は確かに納得する。
職場で人間があつまったり、懇親会になるとよくある愚痴の言い合いがすごく嫌いだ。それでも人間関係や異動、誰と誰がどういう関係、そういうのは自分の身を守るために最低限必要な気がして、そこそこに付き合ってきた。そういう状態もすごく嫌だし、自分もそういう場に含まれてしまうのがすごく嫌だった。この本を読んで、その職場という集団の中で、皆ああやって人間関係の話をするのは、適応するために”地図型知性”を構築しようとしていたのか、と腑に落ちた。
「コミュニケーション能力」と言われる能力には、この地図型知性とヘッドライト型知性と両方が含まれているのかと思う。私は、"地図型知性"を構築する能力を向上させていくことに価値を感じない。(ディフェンスには必要だと思う。)
自分自身が「信頼」されるために、そして社会や周囲を信頼していくために、この本で整理されたことをどう行動に落としていけるだろうか。


  • 考えるとはなにか。

森博嗣のエッセイが読みたいわけじゃないんだけど。Wシリーズ終わったから読むものが無い。

集中力はいらない (SB新書)
森 博嗣
SBクリエイティブ







「処理と反応ばかりしている人間は、ときどき考えなければならない事態になったとき、まず自分というものに拘るはずである。考えようと集中する先には、自分しかない。自分の立場、自分の願望、自分の生活、自分の都合、といったものが思考の中心にある。それが「考える」ことだと勘違いしているかもしれない。」
「普段から考えていれば、それ以外に沢山の考える対象があることを、嫌というほど理解しているはずだが、考えない人はそこまで考えが及ばない。」

ああ、これ今の自分だなと思った。(そして考えようと集中する先には、自分しかない。)
働いている時間が怒涛のように忙しくて法に触れるほど残業が長くても、「なんて楽なんだ」と思った。その楽な理由が「考えていないから」と気づいてから、もう3年が経ってしまった。
処理と反応の速さ適切さが求められる仕事。円滑なコミュニケーション能力と、強力な”地図型の社会的知性"の構築が求められる仕事。
逆に言えば、処理と反応さえできれば、思考がなくても心がなくても給与は得られる。

24歳くらいの私は、そこまでわからなかった。きっとやってみないとわからなかった。
今すこしずつわかりかけているなら、それでいいか。

「自分のことなら、少なくとも自分の思い通りにできるのではないだろうか」

人生まだ先が長い。倦まず弛まず。

  • 冬眠したら、忘れちゃうよね?

My Boyfriend is a Bear /Pamela Ribon /Oni Press 
My Boyfriend is a Bear

なんとなく流れてきたの読みたくなって。ガチで彼氏がクマだった。

どこでだれに(何に)出会うかなんてのは、予想もできないし、クマかもしれないしクマムシかもしれないし。
誰が何を言っても、たとえたったひと夏でも、冬眠から起きたら忘れちゃうかもしれなくても。
その時間が二人(ふたつ)にとって良いものであればと思う。
もしも、記憶に残っているのなら、ふと思い出した時、少しでもあたたかくなるものであればと願う。




読書する時間そのもので救われることがあると思う。
本を読んで、考えること学ぶことで、現実世界で救われることがあると思う。

すぐ気が散っちゃうし、切り替えが悪くてなかなか読み始められないし、
忙しかったり苦しかったりすると、ベッドで横になるのが精いっぱい。
何も考えずに摂取できる動画見るのでもう限界。みたいな時も多いけれど。

小説を読みながら、頭の中でテキストから映像におこすのやっぱり楽しい。
そして、現実社会の悩み事を、本を読んで整理して解きほぐしていくような読書の仕方は、今まであまりしたことが無かったかもしれない。とても面白い。
現実の悩みを、読書で整理して解いていくことがうまく機能するなら、いままで大きな悩みがあった時にしていたように、ただ引きこもって蹲ってみたり、自分を傷つけるような行動をしなくてもよくならないかな。
何が苦しいのか悩んでるのか、うまく検知できたら、きっと同じ問題をもっと昔に悩んでた人が書いたものを読んで、解きほぐして行けるんじゃないかな。

何に苦しんでいるのかを、自分で分かることが一番難しいかもしれないけれど。
何が苦しいのかに気づけないまま、長い時間が過ぎるとより絡まって複雑になるから。
心が動くなら、楽しくて嬉しくて良く思える方だけでなく、苦しくて憎くて醜いほうにも気づいておきたい。

自分を傷つけることなく、他人も傷つけることなく、例えば本で、他人の思考と経験から、今の悩みを解いてほぐしていけるとしたら、それは希望かもしれない。



そして最後に動画鑑賞の記録。
今月はまさか世界の推しがつながって、本当うれしい。

  • 2018年世界の2大推しがつながった!Red Velvet 레드벨벳 'RBB (Really Bad Boy)' 


デビュー当初から追ってるRedVelvet の新曲を Kaycee Rice も入ってるチームが振り付け!

こんなよいことがあっていいんだろうか。生きててよかった。

そしてあいかわらず  Sean Lewと一緒に踊ると良い。
  • Sean and Kaycee - Skyscraper | D-trix Choreography




存在感。視線の強さと動きの正確さ。見てて心地よい。

  • "BANG BANG BANG" Dance | Matt Steffanina ft Kaycee Rice & Bailey Sok



シリアスで感情的なのも良いし、ヒップホップも良いし、こういうのも可愛くてとてもよい。

とりあえず今年も生きててよかった。


Nov 30, 2018

鑑賞記録2018春夏秋冬


だいたい6月から12月の記録。
  • 3/31 ~ 伊東、富戸でダイビング
ダイビングログ書きたい。。
  • 4/27~ インド
旅ログ書きたい。

あと5月までの記録は、別の記事で書いていたみたい。
-鑑賞記録2018冬

  • 6/2 磯歩き@油壺
これも別に記録書きたいと思いながら。。

友人の出してるブースと。国際サンゴ礁年のブースと。

  • 6/8  Red Velvet Hall Tour in JAPAN “Red Room” @パシフィコ横浜 国立大ホール
初の一人参戦!アイドルは会える時に行くに限る。1階5列目の良い席で楽しかった!
DVD出てたのか。。


あまりよく覚えていない。。

最後の臓器が相互に伝達しあっている、ことを示したインスタレーションが良かった。

やってるの知らなくて、10分くらいしか見れなくて本当に残念。学生時代には知らなかった情報とかたくさんあった。

海行くと落ち着く。

後輩のつくった場所。こうやって形にしていけるのすごい。

  • 7/14 ~ 久米島 
良かった。のんびりした。別に記録を書きたいと思いながらずっとかけていない。


下町の風景が好きだ。

尾崎裕哉、初めて聞きに行った。かっこよい。

磯歩き日和で、いろいろなモノ見れて、とてもよい磯につれてきてもらった。
貝コレクションは、なんだかいろいろあってよかった。

先輩方と。前日しんどくて、朝起きれなくて遅刻したけど、ラッキーで電車でぎり間に合ったので登ってきた。すっごい歩いてすっごい疲れたけど、生きてる心地がした。いい一日に入れてもらえてほんとうに良かった。

前後含め2018年の夏を代表するような2日間だった。生きよう、と思った。

宝塚に行って宝塚を見てきた!宝塚の宝塚はテーマパーク感があって良い。入出の様子も見て、「あ、全然知らない世界があった」と思った。エリザベートはストーリーも良い。全体的にとても良かった。

たまたま通りかかって。小学校をリノベしたアートスペース。いろいろなイベントや展示をやってるみたいなので時々行ってみたい。

1回目。科学技術書の展示にこんなにも人が集まるのが、やっぱり不思議。
「知」のつながりを体系化して立体的に表そうと試みたボール紙の展示とか工夫されていて良い。

半導体デバイスの学会50周年記念、あのムーアの法則を作ったムーアのビデオレターがあると聞いて。 ムーアはいいおじいちゃんになっていた。2017年のAIブームを経て、ことしは量子コンピュータが話題だけど、雰囲気だけでも付いていくの難しい。。

  • 9/14 NVIDIA GTC 2018 @ 品川 グランドプリンスホテル新高輪
勢いあってすごい。めっちゃ行き詰まった関連分野の会議のあとに行ったので温度差。。

2回目。科学技術哲学に関する昔の本だけでこんなに人が集まるんだなぁと関心したり。
すべてを相対性理論につなげちゃったらそりゃ強引すぎるでしょ、とつっこみたくなるけど、ビジュアライズできるのすごい。

実はオーシャンズシリーズ初めて見た。ひたすらにテンポ良くて女の人がかっこよくって、最高だった。最後のMet Garaの階段降りてくるシーンが良い。語彙力。。

チームラボのお台場の方へ。つなぎ目なく光が動いて音が聞こえる世界。没入感がたしかにすごかった。帰りがけ、夕方の大観覧車が、黄昏時の東京湾を一望できてよかった。

ゲーム全くしないんだけど行ってみた。うっかり1/3 くらい見て満足して変えるところだった。広すぎる!! インディーズゲームコーナーでいくつか面白いのとか、かわいいのとか見つけられて楽しかった。

爪をぬるひと さん、に爪をぬってもらったりぶらぶらしたり。

K-POP セクシーかっこいい系(でも年下)歌上手お姉さんグループのコンサートへ母と。スタンディングだったのを心配したけど、全然だいじょうぶだった。やっぱかっこよくて歌上手くて素敵。Egoistic 好き。



主催の方に誘っていただいて。毎年、この日だけは休日でもつくばへ行く日。
解説ツアーは大人気100人くらい居た感じ。すごい。地衣類ツアーのガチ感すごかった。

「忘れた環礁は覚えている」
先輩に教えてもらって。見慣れた景色、聞き馴染みある音楽。知らない人、知らないストーリー。どこにも居る人達を、消化の出来なさを超えて生きる人達を、描いてくれてよかった。そんな島々の人達が好きだ。



GYREはおしゃれー。ユニコーン可愛かった。一瞬本物かと思ってしまった。自分のほくろ柄革のカバンとかすごい。ちょっと売ってみたい。

デュシャンは箱好き。写真のネガ入れる缶とか、本を入れる箱とか、おままごとセットみたいな装丁とか大好きな感じだった。「レディーメード」という言葉、初めて知った。
私も2018年の箱から作ろうかな。ブログもあるけど、きっと手に取れるモノがあるのが楽しいと思う。

K−POP バンド。母に誘われて。最近の推しらしい。300人くらいしか居なくて、初めてハイタッチもした!The Rose (더 로즈) - BABY  とか良かった。売れるかな。



書類より赤い風船を大事にしたいし、定時には帰りたい。
子供の頃はなんでそんな暗いキャラがこの本に出てくるのか全然理解できなかったイーヨーが、今回見たらすごく存在感があって大切に思えて、大人になったんだな私も。

The Greatest Showman は2回目。音量のパワーがすごい。

近隣に20年以上住んでいるのに初めて入った研究所。野川の源流を見れて感動。今年は夏が暑くて、紅葉はまだまだだった。半日で5000人くらいは来ているみたい。そんな庭が人気あるとは。。
はけの道の途中。水琴窟がいい感じだった。あの辺初めて歩いたけど、こんな東京都の真ん中で本当に水が湧いてて、感動した 。

  • 11/24 宝塚歌劇団 花組 全国ツアー @神奈川県民ホール

なんか大劇場で見るより、「宝塚らしさ」が凝縮されていて、芝居もショーも楽しくて良かった。

企画者の方のガイドツアーにも参加した。おなじ研究開発という科学・工学に関わる分野で仕事をしながら、もう私はあたまがガチガチに固まってしまって働かなくなっているなぁって思ってしまった。こんな風に未来をもっと見たいものに、ふれたいものに、表現できるのが、デザインの力なんだろうか。


多分、今年国内で行くのはこれで最後。

こう見ると節操なくいろいろ行ったり見たりしていてすごく楽しいみたい。
でもなんかひっかかっているずっと。記憶の薄い一年。
思ったことは言葉にできてなくて、見たはずのものが薄れていく、そんな一年。

心が動かせなくて、記憶が無い。
心を動かすことが、怖くなっていく。時間を重ねるほどに。

四六時中ではなくて、大切なことには。
動かせる心を残しておきたい。
柔らかな心をとっておきたい。

"Trust my lonely" を合い言葉に。



Oct 14, 2018

読んだもの見たもの2018夏


苦しかった2018年6-9月の記録。
現実の苦しさなんか何も変わらないのだけど、本読んでいる時だけは、別の場所に居られる気がする。

吉本ばなな

アムリタ〈上〉 (新潮文庫)
吉本 ばなな
新潮社

アムリタ〈下〉 (新潮文庫)
吉本 ばなな
新潮社



”半分死んだ”ような気持ちだった時に読んでいた。

「笑顔がきれいです。希望の匂いがします。」
この人の書く海は、ひかりに溢れていて、好きだ。

とかげ (新潮文庫)
とかげ (新潮文庫)
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吉本 ばなな
新潮社

1年振りくらいで読み直した。
「どうしてもどうしてもさわりたくて、気が狂うほど、もういてもたってもいられなくて、彼女の手に触れることができたらもうなんでもする、神様。
そう思った。そう思ってした。」



森博嗣



相変わらず好きなシリーズ。全10作らしいシリーズの9作目なので、そろそろ終わりに近づいて来た感じ。

「我々は、躰があるから生きているのではない。」


女王の百年密室 (幻冬舎コミックス漫画文庫)
幻冬舎コミックス (2016-03-01)


迷宮百年の睡魔 (幻冬舎コミックス漫画文庫)
幻冬舎コミックス (2016-04-01)

あえて挙げるなら、上記Wシリーズの関連らしい「百年シリーズ」。漫画版から読んでみた。軽い。

「百年シリーズ」3作目は漫画版を読んで、小説も読んだ。


赤目姫の潮解 (バーズコミックス スペシャル)
森 博嗣 スズキ ユカ
幻冬舎コミックス (2018-03-24)

赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE (講談社文庫)
森 博嗣
講談社 (2016-07-15)



「その思考による停滞こそが、 貴方の存在の証 ではありませんか?」

珍しく小説も漫画も2回読んだ。結末について。
小説版と漫画版とラストが異なっているのだけど、どちらもすごく好きだった。
次の一歩を踏み出す力をくれる漫画版も、考え続ける小説版も。

「愛は、自覚するものです。」



MORI Magazine
MORI Magazine
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森 博嗣
大和書房


MORI Magazine 2
MORI Magazine 2
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森 博嗣
大和書房 

完全に森博嗣ファンになりつつある。

孤独の価値 (幻冬舎新書)
孤独の価値 (幻冬舎新書)
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森 博嗣
幻冬舎 

「考えること」と「孤独」を肯定する。

道なき未知 Uncharted Unknown
道なき未知 Uncharted Unknown
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森 博嗣
ベストセラーズ 


「なにかがありそうな気がする。この予感が、人を心を温める。温かいことが、すなわち生きている証拠だ。」

思い悩んでいる人が求めそうな言葉と、他人に興味なさげな森博嗣節が適度なバランスで並び続ける一冊。


(歌集)穂村弘

17年ぶりの新歌集。らしい。

水中翼船炎上中
水中翼船炎上中
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穂村 弘
講談社

「オルゴールが曲の途中で終わってもかまわないのだむしろ普通」
「なにひとつ変わっていない別世界 あなたにもチェルシーあげたい」


(漫画)近藤聡乃



A子さんの恋人 1-5巻 新品セット (クーポンで+3%ポイント)
A子さんの恋人 1-5巻 
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近藤 聡乃
KADOKAWA


どうしようも無いA子さんと仲間たちと、中央線千代田線の景色が好き。



その他いろいろ


スローグッドバイ (集英社文庫)
石田 衣良
集英社


現実で、予期しない別れが続いた時間だった。



自然言語処理について。「自動人形の城」は面白かったけど、こちらは頑張って読み切った。

@SHARP_JP さんがおすすめしていたので読んでみた。

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
小林 昌平
文響社 

哲学にしては、チャラい本だった。いろんな哲学者が紹介されているので原著には自力であたりたい。

読みかけのままの1冊。


「年輪が環境を包む」まではなんとかついていったつもりだけど、その先ますますわからなくなって半分手前で止まってる。音読とかする時間つくらないと進まないかも。


映画・ドラマ・動画


ビッグバン★セオリー 1stシーズン 前半セット (1~17話・4枚組) [DVD]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2015-03-18)
絶妙にリアル。

バーフバリ 伝説誕生(字幕版)
(2017-07-05)


バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)
(2018-02-21)

一人ではとても見れない。インドすごい。。

ダンス

Sean Lew と Kaycee Rice のダンスがどんどん変わっていく。
見てて気持ちが良い。

World of The Dance 3つ目のステージ。


Låpsley - Station - Sean Lew | Kaycee Rice | Tessandra Chavez | Tim Milgram - #TMillyTV #Dance


Alessia Cara - Trust My Lonely - Dance Choreography by Jojo Gomez



振り返っても、生きてたのかなんなのかよくわからない夏だった。
世の中に、本と動画があってよかった。


Jul 7, 2018

水中ならやっと息ができる気がする

あまりに久しぶり過ぎて、なにから書けばいいかわからなくなったダイブログを復活させようと思いました。
海行くきっかけと刺激をくれる後輩のねぇさんに心から感謝。一緒に潜ってくれるみなさんにも感謝。

(ちなみにこれは富戸岬ではない。)

2018/6/23
No. 3○○ (数え直すぞー)
Point.:富戸
Wether : 雨
Shop 城ヶ崎インディーズ,  Guide  Yさん!
Member Dr.D、Cute M
Time: 11:17-12:16 59min
Depth: max 18.7m Ave 11.9m
Temp: 21.1℃
透明度:5-15m
Geers: レンタルドライスーツ、ウエイト 4kg アンクルウェイト無し、スチール 10L (210-50)、インナー半袖Tシャツ、(くつした持ってくるの忘れた!)

Course:
(久しぶりに絵なんて書いた!)


富戸岬は3月以来3ヶ月ぶり2回目。「四季があるのが魅力、毎シーズン、毎月来てみて欲しい」と前回聞いたので、どんな変化があるか楽しみ。水中は確かに、春が来ている感じ!魚も(人も)だいぶ増えていて賑やか。みんな、この海で最初にライセンスをとるのか。。と、 10年ほど昔のライセンス講習を思い出して感慨深くなりました。
やっぱり、1本目は水中に入るのが嬉しくて、はしゃいじゃう。
インタープリテーションも季節のある伊豆の海のことも、なにもかも忘れてて、とりあえず、空気吸えるのと、3次元で手足を動かせるのが気持ちが良すぎた。
この時期の割には、透明度が良かったようで、水面までも見渡せて良い。
途中、土嚢に枝を固定して、アオリイカの産卵場所が作ってあった。このポイントを使うガイドさんたちが、大事にしているのが伝わって来ました。確かに、時期が決まっていて、確実にその場で見せられる生き物は良い。
エビは、夜しか出て来ないものと思っていたけれどこの辺のエビは日中から平気で外をうろうろしているので貴重。

すっかり気を抜いてマスクしかもって行かなかったので、ドライなのに靴下を忘れました。20℃は私にとってはやっぱり、ウェットでは潜れない温度でした。ドライ、めちゃ快適。
水中カメラが無いので、水中写真は無し。潜るときはカメラもって入るのも撮るの面倒でいつも要らないやって思うのだけど、ログ書くとなるとやっぱあったほうがいいなぁ。

○見たもの
-サカタザメ
-ウツボ
-シロウミウシ
-コイボウミウシ
-カイメン
-アオリイカ
-サラサエビ
-なんとかシラヒゲエビ
-ヤドカリ
-タコノマクラ
-イタチウオ

久しぶりに書くと、本当にダイビング始めたばかりの頃のダイブログみたいな書きぶりと内容だなー。記録とること意識してないから、ポイントの写真も無いし。
こうやって初心に戻れるのもまた良いなー。

2本めと、伊豆半島散策の記録はまた次の記事に。。




Jun 8, 2018

読んだもの見たもの2018春


3月から5月の記録。春は美しすぎて苦しい時間が増える。
テキストから再構成する娯楽を楽しむ余裕が無かった時間が長かった。
あと、Kindleが家の中で行方不明。。。
あと、読みたい本と読んだ本をメモしていたgoogle keepのメモが消えた。。

読んだもの


18/05/11


河童が覗いたインド (新潮文庫)
妹尾 河童
新潮社
売り上げランキング: 86,463



インド旅行中に 、インドの旅行記を読むシリーズその1。
繊細な絵と描写が面白い。河童さんほどディープな旅はできなかったけど、良い旅だったなぁ。


18/05/06


インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)
中谷 美紀
幻冬舎
売り上げランキング: 57,776




その2。中谷美紀の文章は軽くて読みやすい。そしてやっぱり一度はお腹を壊すものらしい。

Mar 25, 2018

CoSTEP 科学技術コミュニケーター養成講座を修了したのでまとめとか。


CoSTEP (北海道大学 科学技術コミュニケーション教育研究部門) の通信講座、というものをこの1年間受けていました。
私が受講したのは選科B。E-learning での講義の視聴と課題提出、そして秋に3日間のライティングを主とした集中演習を受けてきました。いろいろな演習もあって、人によっていろいろな活動をしている講座ですが、私はe-learningで細々学んでいました。
CoSTEPに関する詳細はウェブサイト「2018年度CoSTEP受講生募集」と、動画を参考にしてください。


無事、課題を出し切って修了したので、この間考えたことをまとめておきます。
明日、26日に、来年度募集に向けた説明会&修了者座談会というのに出るので、その前にこの1年間を整理することも兼ねて、いつか受講しようと思う方の参考になれば幸いです。

  • 受講した経緯と応募時に考えていたこと
応募した時にこの講座を通して考えたいと思っていたのは次の2つでした。
  1. どうやって「科学を伝える」ことに携わっていけるか探ること。
  2. 研究所、そして研究支援という仕事を、業務を離れて観ること。
研究開発を支える仕事をして3年になります(就職を決めた時に考えたことの記録)。
仕事や組織の構造、研究開発業界の様子が掴めてきたと同時に、少し外から自分の所属する組織や科学技術というものを考えてみたいと思うようになりました。そして、研究者とは異なる視点と立場で、どう科学技術に携わっていけるかを、もう一度考えてみたいと思っていました(学生時代真剣に考えた研究者にならなかった理由の記録)。
いろいろな立場から、科学技術に携わる方が講師となるCoSTEPは、この2つの目的にちょうど合っていました。

  • 講座を受ける中での喜びと苦しみ
学生時代以来久しぶりに、講義を受けたりして苦労したことや嬉しかったことを挙げてみます。

<苦労したこと>
・週1回、90分の講義を聴く事が大変
・自分自身がどう「実践」するかを求められる約月1回の課題が大変
・講義や、他の受講生の実践と、現実の仕事のギャップが大変

<嬉しかったこと>
・思考する機会、表現する機会が得られたこと
・新しい事を学ぶ喜びを思い出したこと
・近い志を持つ人とのつながりが得られたこと


 受講し始めてまず一番に感じたのは、意外にも「講義を受けるってこんなに能動的なことだったんだ」ということでした。大学院時代には講義を聴くのは受動的でどちらかと言えば楽なことで、研究の計画を立てたり実験したり、資料を読んだりプレゼンを準備する方が能動的な作業で大変でした。一方で就職してからの毎日は、指示を受けて決められた事を早く円滑に処理することが求められる受動的な作業が殆どで、思考したり自分の意見を表明する余地がなかったんだということに気づきました。
 授業を聴くということは、聞きながらどこまでを知っていて理解できているのかを考え、そこから考えられることを頭のなかで展開したり、わからないことを質問する。そういう能動的なことだったことに気づきました。その集中力を要する90分間を、週1回作り出すのが、大変でした。
 また月1回程度、数百字の「モジュール課題」の提出が求められます。課題では常にどう「実践」するかを考えさせられるので、なかなか動けない現実を直視しなければなりませんでした。さらに、受講生がそれぞれ日々実践している「科学技術コミュニケーション」の情報が入ってくる中で、自分自身はどう動いて行くのかを考えさせられました。

 集中演習で北海道大に行き、同じようにE-laerningで講座を受けている受講生と3日間を過ごしました。学生から社会人まで様々な立場の人が集まって、それぞれが書いてきた課題文を読みながら、考えて、理解して、意見を述べて、議論する。そういうごく当たり前だったことが、改めてとても新鮮で、こんなにも喜びだったのかと思いました。
 講義は、毎回新しく知ることがあり、そこから自分で調べて考えたくなる刺激が多くありました。新しく学び理解することは喜びであることを思い出しました。

  • 1年間の講座を修了して

 選科Bライティング演習コースのテーマは「書くことは考えること、考えることは書くこと」でした。課題文等を書く中で、書くことが考えることだと実感しました。また、演習等を通して、書いて伝えることの技術も学びました。講義を通して、応募時の2つの課題も、答えはまだ出ていないものの、考えることができました。

 新しい事を学び、考えて理解することは喜びであること。そして考えたことを表現し、他人と対話することで、さらなる学びにつながること。
 この2つを改めて実感できたことが、CoSTEPを通して得られた成果だったのではないかと思います。講座を通して得られた、学ぶこと・考えることの喜びを、今度は科学技術という題材を通して得られるような場やコンテンツを作ってきたいなと思います。
(と書きながら、実際はなかなか何も動けていないのが苦しいところですが、、受講生の実践している様子を励みに細々進んで行ければと思います。)




読んだもの見たもの2018冬

読んだもの、見たもの記録だけ。


18/03/25 
自動人形の城
自動人形の城
posted with amazlet at 18.03.25
東京大学出版会 (2018-03-20)
売り上げランキング: 27,990
小説形式で、人工知能による自然言語理解の課題を表現した本。
「人形」を使って、言葉を理解させていく過程がわかりやすい。こそあど言葉による指示をどう機械が理解するか、などの基礎的な課題から始まり、「罪悪感」や「笑い」をどう理解するかといった疑問まで含まれていて。自分の日常を振り返っても考えさせられる。
”「目的」が伝わらないんだよ。”
人間でも目的を伝えられていない人はどこにでも居る。目的の無い仕事を続けるのは、まるで機会のようだと思ってしまう。
”自分が「理解した」と思ったことをうまく伝えられなかったことを、残念に感じた”
頭で理解したと思ったことは、表現してみないと本当に理解しているのか、他の人が理解できるように表現できているのか、分からない。インプットして、理解して、アウトプットする。そしてアウトプットを受けた人がそれを理解したか、理解できるように伝えられたか、フィードバックを受ける。その一つひとつが、「考える」ということだと思う。日常生活で、あまりに「考える」機会が失われていて、まるで機械みたいだ。考えて、表現して、フィードバックを受ける。それが生きる喜びの一つだと思う。
"自分のために生きられない人間が、他人のために生きられるはずがない"
よく聴く言葉だけれど、「自分の意思と価値観をはっきりと意識していなければ、他人のために働くことなどできません。」という言葉は、人形と比較すると明らか。自分の意思と価値観が揺らぐような経験を積み重ねながら形作られていくのが、その人の人間らしさ、なんだと思う。自分の意思と価値観を意識するから、望まない意思と価値観が明らかになるし、望まない意思と価値観を強制させられる環境に長く身を置くことは、人間らしさを奪われていくように感じる、のではないかと思う。

人工知能技術のトレンドが変わってしまう前に読みたい本。

18/03/24 映画
ムーラン・ルージュ (字幕版)
(2015-09-24)
売り上げランキング: 1,517
ニコールキッドマン素敵。ギラギラした装飾も好き。ムーラン・ルージュでインドのイメージが浮かぶのはこの映画のせいだ。途中完全に喜劇。

18/03/16 映画
ココ・アヴァン・シャネル (字幕版)
(2013-11-26)
売り上げランキング: 19,924
オドレイ・トトゥ美しい。Cocoは戦った人だった。かっこいい。そして美しい。

18/03/13
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
カズオ・イシグロ
早川書房
売り上げランキング: 1,826
結末を知らずに読みたかった。生存することの意義。

18/03/11
好きなこのシリーズ。最近ちょっとマンネリ感あるけど、軽くて楽しい。考えちゃうキガタサリノが切な可愛い。

18/02/20
玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ
木下 龍也 岡野 大嗣
ナナロク社 (2017-12-19)
売り上げランキング: 11,710
短歌集。心地良い混乱。もう一度読もう。

18/02/07(アニメ)
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Blu-ray Disc BOX:SPECIAL EDITION (特装限定版)
バンダイビジュアル (2015-12-24)
売り上げランキング: 10,650
これの感想は別記事で書いた。

18/02/03

もしもし、運命の人ですか。 (角川文庫)
KADOKAWA / メディアファクトリー (2017-01-25)
売り上げランキング: 85,982
引き続き恋に疲れている。穂村弘、初めて読んだけど、ひたすらにチャラいな。
「年下も外国人も知らないでこのまま朽ちてゆくのか、からだ      岡崎裕美子」

18/02/02
裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち
太田出版 (2017-02-17)
売り上げランキング: 39,583
沖縄の中部エリアで生きる少女の話。こんな風に入りこんで、話を引き出せるひとって、そう居ない。すぐとなりあった現実。でも知らなかった現実。夢中で読んだ。

18/01/27
AIが変えるクルマの未来
AIが変えるクルマの未来
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NTT出版 (2018-02-22)
売り上げランキング: 53,248
自動車業界の人必読。

18/01/15(アニメ)
わかりやすく深みがあって良い。実物を見に行きたくなる気持ちを掻き立てる力がすごい。

18/01/13
ほかならぬ人へ (祥伝社文庫)
祥伝社 (2013-06-07)
売り上げランキング: 69,055

18/01/11
ニシノユキヒコの恋と冒険
ニシノユキヒコの恋と冒険
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川上 弘美
新潮社
売り上げランキング: 548,127

18/01/08
すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
講談社 (2014-11-14)
売り上げランキング: 60,495

愛と美について
愛と美について
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(2012-09-27)
この頃、恋に疲れていた。

(映画)
秒速5センチメートル
秒速5センチメートル
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(2014-12-19)
売り上げランキング: 852
空と光の美しい映画。こういうストーリーが心に響ききらなくなってもうどれくらいになるのだろう。現実は、小説よりも美しくて醜い。どこかで見た、あの時の現実が、もうずっと遠くなってしまった悲しさ。

18/01/06 
「本を読んで得られる最も重要なことは、「本が面白い」ということ、「読むことが楽しい」ということ」という一文に救われる気がした。ゆるっと、でも少しがんばって、でも楽しく生きたいときのヒント。

18/01/01
(映画)
プラダを着た悪魔 (字幕版)
(2013-11-26)
売り上げランキング: 17,566
スピード感、どんどんキレイになる主人公、素敵な服、そしてエンディング。とても好き。