Jan 21, 2018

1月のカタブイ


2018年冬の沖縄。



「海の色は空の色」とよく言うのは事実だし、
冬の厚い雲に覆われた空と海は、青が薄くてただ寂しいだけだと思っていたけれど。
そんな日も、光や波の音や、風や空気の全てが、やっぱり好きだった。

冬のカタブイ。雨を切り撮るのは、私にはまだ難しい。
海岸へ出る前のこんな瞬間が一番わくわくする

こんな景色のすぐそばに居た日々が確かにあった
アマガイ、懐かしい。
どんな成長の仕方をしてきたんだろう。
久しぶりの晴れ間の朝に、日光浴の邪魔してごめん。
生活に色を取り戻す感覚。

唐突に現れる、神様の存在感

このポロシャツばかり着ていた20歳の頃。

ちょうど成人式、集落の皆が送りに来てる。

座間味村の成人式を覗きに。

約900人の座間味村で今年の20歳は15人居るそうです。
高校に入学するため皆15歳で島を出てしまうけれど。
15人の成人はそれぞれみんな違った道を歩んでいて、
ただ「20年間生きてきた」ということを、地域の人もみんなが喜んでくれる。
そんなことが外から見ていても、とても嬉しかった。

そして、式典の後は踊って踊って呑んで、そしてカチャーシーで締めるというのがさすが沖縄。

島が好きなのは、海という境界で分けられていて、
出会いと別れがあって、でもつながっていく。そんな感じが好きなのかもしれない。

特に港に入ったり出たりする瞬間が象徴的。
流体の中を回転する大きな船が、ぴったりの位置に止まるのもテンションが上がる。

船で働く人が好き。




おだやかで前向きな気持を思い出させてくれてありがとう、座間味島。

離島も好きだし、那覇の密集した場所もまた好き。 
奥の方から見られている。
曲がりくねった細道や、行き止まり、唐突に現れる石敢當。
方角の揃わないアパートや電線や配管。ビルの中に唐突に現れる空き地や平屋。
敷地から拡張する植木鉢や植栽、時には洗濯物。
10年前、初めて沖縄に住んだ時は、このぐちゃぐちゃな感じはなんなんだ!
ってもやもやとしていたけど、今となってはそのくらいの混沌があったほうが心地が良い。

那覇のohacorte. 好きな空間、美味しいごはん。




久しぶりに、1人で長い時間を過ごした沖縄滞在。
東京で、つくばで、ぐるぐると考えたり人と話したり動いたりしてみても
到底どうにもならないやと思っちゃうことも多いけれど。
こっち来てみると、そんなに内へ下へ考えなくてもどうにかなるかなぁと思わせる
不思議な雰囲気がありました。これが噂の「なんくるないさ~精神」か!
なんかただしばらく滞在しただけだけど、人間らしさを取り戻してきた感じがして、
幸せな時間でした。暖かいのやっぱいいな。

Jan 1, 2018

2017年 冬の韓国


2017年年末に行った2回目の韓国旅行の記録。


  • 美術館
東京で「単色のリズム 韓国の抽象」を見てから、韓国の単色画(Dansaekhwa、단색화)が好きになったので、単色画を見たくて次の2つの美術館へ。日本では見られなかった作品や、西洋との対比をしながら見れて面白かった。色合いが美しいものが多くて心地良かった。

Leeum samsung museum 삼성미술관 리움 

Kim Whanki Museum 환기미술관 

  • 買い物
ホンデ(홍대、弘大)で行った古着屋さん page one (@pageone__official)がとても素敵だった。扱っているのはほとんどすべて日本製の古着なのだけど、質もとても良くて日本で買うより安くて、お店の雰囲気も良くて、お店の方も親切だった。
ビルの2階なので入り口がわかりにくいかも


北村(북촌、プッチョン)の東琳メドゥプ工房(동림매듭공방)で、伝統的な組紐をつくる体験をしました。かわいい。


  • 食べたもの
あまりお腹がすかなくて思ったより食べれなかった中で、記憶に残ったもの。
海鮮カルグクス 칼국수

なんでもないおかずが美味しい

なんでもないスンドゥブ순두부が美味しい

フォトジェニックな天ぷら

  • 感想
寒いの苦手だけど、温かい料理食べて地下鉄使って、楽しく過ごせました。写真無いけど、韓国式サウナの汗蒸幕(ハンジュンマク、한증막)もとても楽しかった。
母、ありがとうございました!


Dec 29, 2017

鑑賞記録2017

もう、このブログ消えたのかと思うほど書いてませんでした。
2017年に鑑賞したものの記録。「好き」を表現する語彙が足りない。


サンゴ礁学会若手が日本自然史連合大会に出店するのを、ほんのすこしだけお手伝い。
恐竜の展示、哺乳類の剥製の迫力がすごい。


出張の帰りに、AuthaGraph の世界地図が欲しくて買いに行った。


草間彌生は細胞。ミュシャは歴史と星空。

シャチのショーが迫力。「水族館の哺乳類は反時計周りに飛ぶの法則」に反するショー。

菜の花畑を見に。浜離宮と思って散策していたのが芝離宮だったことに気づいたのは、帰る直前。

シャセリオー展は穏やか。スケーケンの画家の描く海の絵が好きだと思った。

深海生物が子供と普通の人にも人気なことを実感。東日本大震災の断層面のコアを採取しに行くプロジェクトの展示に感動。

  • 8/5 @東京都写真美術館
世界報道写真展2017
…ちょっとおなかいっぱい。

好きなタイプ。

山海絵図が圧巻。
一番最初の部屋が結局一番好き。音と、映像と、モノがつながる展示。
あと、恐竜コーナーの振動で伝わるスピーカの記憶しかない。



カラフルで多様で混沌として、そしてエネルギーがあるのが東南アジアらしくて好き。
長く居た沖縄に近い雰囲気を感じた。

岡本太郎は太陽の塔くらいしかしらなかったけど、めちゃくちゃにエネルギッシュでいろいろなことをやった人だった。狂気。

有名所を総ざらい。巨大涅槃図の修復技術が、すごい。タイアップいろいろで売り方がすごい。いろいろな種類の展示があったけど、色合いのきれいなものが好き。


  • 9/15 杉戸洋 とんぼとのりしろ @東京都美術館

  • ポスターからしてすごく好き。とても心地よい空間。色合いと余白が好き。

    科学館は科学好きな人といって、話しながら見るのが良い。量子計測のゾーンにあんなに長く居たのは初めて。伝えたい技術をお客さんに伝わるように展示するのは難しい。

    • 9/16 RiSuPia @Panasonic コーポレートショウルーム
    子供向けの理科数学の面白さを体験できる施設。自然の中にある数学を映像とモノで知れる展示が良かった。

    Jean GIRELの曜変天目が美しい。Michel HEURTAULTの傘も好き。曜変天目はその後行った常設展でほとんど同じものが、なんてことはなく置いてあって感動。



    アプリに言われて、日本画の中の登場人物になって旅してみると、確かに面白い。
    琉球の紅型を紹介する展示の、フライヤーの英語版がとくに美しくて好きだった。


    Authagraph の展示、あえて普通の地図を使わないことによる効果をうまく使えていると思ったのは少なかった。サンゴ礁・海洋関連で使ってみるとしたらどうするかな。音と色との共感覚を表現した nor も好き。「共感覚」についてはもうちょっと知りたい。


    情報系の研究は、メディアや現代アートとの接点が多いな、というのは改めて気づいたかもしれない。「Alter」の前からしばらく動けなかった。狂気。


    息が止まりそうな2時間。海と空が美しい分悲しみが増す。インターステラーと同じ監督と知って納得。世界史知らなすぎる。

    つくばがこんなにきのこが充実している場所とは知らなかった。きのこ多様性高すぎ。分解者としてのきのこ類、粘菌類は興味深い存在。


    1年ぶりの宝塚。ストーリは全く覚えて居ないけど、宝塚は、美しくて楽しい。

    北海道、樺太の歴史。沖縄同様、現地民族が居た数少ない場所だけど、辿った歴史はだいぶ異なる。庭の紅葉が美しい。記憶する限りで、紅葉をちゃんと見たのは初めてか。

    副題だけで好き。Prabhavathi MEPPAYILのつくる空間が好き。動悸がして好き。

    水浴びせかけるタイプのイルカショー。私設かと思ったら公財だった。
    やっぱり魚や動物そのものより、見せ方を見てしまう。

    初登頂。人が渋滞。紅葉には少し早く。ハイキング先として適切。

    面白い!ほんの30分くらいしか時間無く。水族館で釣りして食べれるって斬新。並べ方も、小さい水槽もサンゴ水槽も素敵。また行きたい。

    初競馬。東京スポ杯2歳ステークスGⅢ。大人の愉しみ。賭けはどうでも良いけど馬は美しい。教えてくれる人が一緒だと良い。

    「巡りゆく日本の夢」という副題。日本を訪れたことの無いゴッホが描いた夢と、当時の日本人がゴッホの絵に描いた夢、か。タイアップと混雑がすごい。

    2017年3回目。サイエンスコミュニケーターによる展示の解説を聞きながら。ワークショップ「みらいのかぞくの部屋~いのちの誕生を考える~」に参加。みらい館は空間の使い方が他と違う。

    数年前と比べるとかなり規模縮小か。講演はホットトピックが揃っていた。

    「危機にあるアジア・太平洋沿岸生態系の現状と課題-サンゴ礁学会の「次の10年」に向けての国際連携構築へ」 公開とは言いながら、一般参加者は不在か。2018年は「国際サンゴ礁年」何かの形で関わりたい。

    キュレーターによる見せ方がすごい。約200年前から西洋とつながる北斎の富士山を山ほど見た後、荒川河川敷から電信柱越しの富士山を見ると感慨深い。

    ポスターからして好き。単色の空間。動悸がして好き。気持ちが良い。郭仁植がすき。

    激混み。宗教建築は面白い。単調な直線や、ごく普通の自然の中に突然現れる意味わからない空間があるから面白い。それが受容され馴染んでいるように見える例もあって面白い。多少の狂気や混沌が周囲にある方が落ち着く。「目標があるうちは青春だ」

    韓国近代の美術品を展示する「時代交感」のエリアと、西洋と韓国の現代美術を展示する「東西交感」の2つ。とくに現代美術の単色画関連のエリアは、東京で見た韓国の単色画(Dansaekhwa、단색화)が西洋とどうつながっているか同時に見ることができてよかった。

    Surround Viewing,  夏に見れなかったから念願の。初めてデビューから見てきたグループの初コンサート。セットも構成も可愛くて楽しくてよかった。かわいいは正義だ。

    Kim Whanki 金煥基 は韓国の画家。Leeum美術館にも、東京でも見た。青の点画が有名だけど、青以外の色使いも美しくて心地よかった。美術館は空間の使い方もとても素敵。行ってよかった。