なんとか、本は読もうと思っている。2018年10月からの記録。
読書と、映画館ではない場所で見た動画の記録。
森博嗣のWシリーズ。最終作が出てしまった。寂しい。
読書と、映画館ではない場所で見た動画の記録。
- 涙を流すのは人間だけだろうか。
「自分の人生がどこへ向かうのか、何を求めているのか、といったものは、これといってないんだ。ただ、毎日を楽しく生きているだけ、しいて言うなら、この人間というものの未来を見届けたい、みたいな気持ちだけだね。」
早くそんな境地になってしまいたいような、私には到底ありえないような。心が動いてしまうことも、考えてしまうことも、なんだかんだ好きかもしれない。
- 存在の苦しさは重さではなく。
一度読んでも、わからないところだらけだった。
河出書房新社
「人生のドラマは常に重さのメタファーで言い表される。」
「彼女に襲いかかったのは重荷ではなく、存在の耐えられない軽さだった。」
どうやって生きるのだろう。どうやって生きたいだろう。
- 「信頼」という資本。社会的知性。
"安心"とか"信頼"について考えていた時に知った一冊。
オープンマインドでいること、人を、まずは信頼して取り組んでみることを心に決めて社会に出たのに、なぜ今、他人を信頼することも、周囲の人々の中で安心することもできなくなったんだろう。そんなことの答えを探しながら読んでいた。読んで答えが見つかったわけではないけれど、「信頼」について、「安心」について、社会の捉え方について少し整理された。 20年近く前に書かれた本だけど、今読んでも現実をよく表しているように思う。
中央公論新社
著者は、社会心理学者で文化功労者の山岸俊男氏。2018年に亡くなったらしい。この本は、1999年初版。内容と著者についての詳細はを参照。RIETI special report 山口 一男 「安心社会」から「信頼社会」へ―山岸俊男氏(1948-2018)の死を悼んで
「他人を信頼することが本人にとって有利な結果を生み出す社会的環境と、他人を信頼しないことが有利な結果を生み出す環境が存在すること、そしてその環境はわれわれ自身が作り出している」
”地図型知性" : 集団主義的社会で適応的な役割を果たす「関係性検知を核とした社会的知性」
"ヘッドライト型知性": 「相手の立場に見を置いて相手の行動を推測する能力を核とする社会的知性」行動の外的高速が小さな場面で相手の行動を予測する場合に役割を果たす。
相手のの「人間性検知」をする能力。人間性検知能力とは次の2つに分けられる。
ー相手にとっての状況認知の推測
ー相手にとっての結果の望ましさの推測(相手の立場に身を置いて、相手の立場から状況の主観的な意味を理解すること)
本文中では、"地図型知性" は、集団主義的社会(旧来的な日本企業のような終身雇用制度を基礎とする社会)に適応するのに役割を果たすとある。その点は確かに納得する。
職場で人間があつまったり、懇親会になるとよくある愚痴の言い合いがすごく嫌いだ。それでも人間関係や異動、誰と誰がどういう関係、そういうのは自分の身を守るために最低限必要な気がして、そこそこに付き合ってきた。そういう状態もすごく嫌だし、自分もそういう場に含まれてしまうのがすごく嫌だった。この本を読んで、その職場という集団の中で、皆ああやって人間関係の話をするのは、適応するために”地図型知性”を構築しようとしていたのか、と腑に落ちた。
「コミュニケーション能力」と言われる能力には、この地図型知性とヘッドライト型知性と両方が含まれているのかと思う。私は、"地図型知性"を構築する能力を向上させていくことに価値を感じない。(ディフェンスには必要だと思う。)
自分自身が「信頼」されるために、そして社会や周囲を信頼していくために、この本で整理されたことをどう行動に落としていけるだろうか。
- 考えるとはなにか。
森博嗣のエッセイが読みたいわけじゃないんだけど。Wシリーズ終わったから読むものが無い。
森 博嗣
SBクリエイティブ
「処理と反応ばかりしている人間は、ときどき考えなければならない事態になったとき、まず自分というものに拘るはずである。考えようと集中する先には、自分しかない。自分の立場、自分の願望、自分の生活、自分の都合、といったものが思考の中心にある。それが「考える」ことだと勘違いしているかもしれない。」
「普段から考えていれば、それ以外に沢山の考える対象があることを、嫌というほど理解しているはずだが、考えない人はそこまで考えが及ばない。」
ああ、これ今の自分だなと思った。(そして考えようと集中する先には、自分しかない。)
働いている時間が怒涛のように忙しくて法に触れるほど残業が長くても、「なんて楽なんだ」と思った。その楽な理由が「考えていないから」と気づいてから、もう3年が経ってしまった。
処理と反応の速さ適切さが求められる仕事。円滑なコミュニケーション能力と、強力な”地図型の社会的知性"の構築が求められる仕事。
逆に言えば、処理と反応さえできれば、思考がなくても心がなくても給与は得られる。
24歳くらいの私は、そこまでわからなかった。きっとやってみないとわからなかった。
今すこしずつわかりかけているなら、それでいいか。
「自分のことなら、少なくとも自分の思い通りにできるのではないだろうか」
人生まだ先が長い。倦まず弛まず。
SBクリエイティブ
「処理と反応ばかりしている人間は、ときどき考えなければならない事態になったとき、まず自分というものに拘るはずである。考えようと集中する先には、自分しかない。自分の立場、自分の願望、自分の生活、自分の都合、といったものが思考の中心にある。それが「考える」ことだと勘違いしているかもしれない。」
「普段から考えていれば、それ以外に沢山の考える対象があることを、嫌というほど理解しているはずだが、考えない人はそこまで考えが及ばない。」
ああ、これ今の自分だなと思った。(そして考えようと集中する先には、自分しかない。)
働いている時間が怒涛のように忙しくて法に触れるほど残業が長くても、「なんて楽なんだ」と思った。その楽な理由が「考えていないから」と気づいてから、もう3年が経ってしまった。
処理と反応の速さ適切さが求められる仕事。円滑なコミュニケーション能力と、強力な”地図型の社会的知性"の構築が求められる仕事。
逆に言えば、処理と反応さえできれば、思考がなくても心がなくても給与は得られる。
24歳くらいの私は、そこまでわからなかった。きっとやってみないとわからなかった。
今すこしずつわかりかけているなら、それでいいか。
「自分のことなら、少なくとも自分の思い通りにできるのではないだろうか」
人生まだ先が長い。倦まず弛まず。
- 冬眠したら、忘れちゃうよね?
My Boyfriend is a Bear /Pamela Ribon /Oni Press

なんとなく流れてきたの読みたくなって。ガチで彼氏がクマだった。
どこでだれに(何に)出会うかなんてのは、予想もできないし、クマかもしれないしクマムシかもしれないし。
誰が何を言っても、たとえたったひと夏でも、冬眠から起きたら忘れちゃうかもしれなくても。
その時間が二人(ふたつ)にとって良いものであればと思う。
もしも、記憶に残っているのなら、ふと思い出した時、少しでもあたたかくなるものであればと願う。
読書する時間そのもので救われることがあると思う。
本を読んで、考えること学ぶことで、現実世界で救われることがあると思う。
すぐ気が散っちゃうし、切り替えが悪くてなかなか読み始められないし、
忙しかったり苦しかったりすると、ベッドで横になるのが精いっぱい。
何も考えずに摂取できる動画見るのでもう限界。みたいな時も多いけれど。
小説を読みながら、頭の中でテキストから映像におこすのやっぱり楽しい。
そして、現実社会の悩み事を、本を読んで整理して解きほぐしていくような読書の仕方は、今まであまりしたことが無かったかもしれない。とても面白い。
現実の悩みを、読書で整理して解いていくことがうまく機能するなら、いままで大きな悩みがあった時にしていたように、ただ引きこもって蹲ってみたり、自分を傷つけるような行動をしなくてもよくならないかな。
何が苦しいのか悩んでるのか、うまく検知できたら、きっと同じ問題をもっと昔に悩んでた人が書いたものを読んで、解きほぐして行けるんじゃないかな。
何に苦しんでいるのかを、自分で分かることが一番難しいかもしれないけれど。
何が苦しいのかに気づけないまま、長い時間が過ぎるとより絡まって複雑になるから。
心が動くなら、楽しくて嬉しくて良く思える方だけでなく、苦しくて憎くて醜いほうにも気づいておきたい。
自分を傷つけることなく、他人も傷つけることなく、例えば本で、他人の思考と経験から、今の悩みを解いてほぐしていけるとしたら、それは希望かもしれない。
そして最後に動画鑑賞の記録。
今月はまさか世界の推しがつながって、本当うれしい。
- 2018年世界の2大推しがつながった!Red Velvet 레드벨벳 'RBB (Really Bad Boy)'
デビュー当初から追ってるRedVelvet の新曲を Kaycee Rice も入ってるチームが振り付け!
こんなよいことがあっていいんだろうか。生きててよかった。
そしてあいかわらず Sean Lewと一緒に踊ると良い。
- Sean and Kaycee - Skyscraper | D-trix Choreography
存在感。視線の強さと動きの正確さ。見てて心地よい。
- "BANG BANG BANG" Dance | Matt Steffanina ft Kaycee Rice & Bailey Sok
シリアスで感情的なのも良いし、ヒップホップも良いし、こういうのも可愛くてとてもよい。
とりあえず今年も生きててよかった。
とりあえず今年も生きててよかった。