2022年5月、4泊5日の奈良旅行の記録
5/1 西の京
雨が降るかとおもったけど、曇り程度でなんとかなった日。薬師寺も唐招提寺も去年の秋に行っていたけど、ちょっと穏やかでいきやすくてよい。
薬師寺で「法話」を聞いたんだけど、とてもお話の面白い若手のお坊さんがテンションバリ上げで、良かった。うっかり写経セットをご購入。何より、外で見張っている先輩お坊さんがマスクの上からわかるニコニコ顔で眺めていたのが良かった。
唐招提寺の千手観音はいろいろ持ってて本当に手の数が多くて面白い。
夕食の橿原神宮の「旬菜かづ」さんも料理もお酒も美味しくて良かった。
5/2 吉野
電車でのんびり吉野へ。桜は終わっているので、人は多くないし見るものはいろいろ公開していて充実。金峯山寺の金剛蔵王権現は期間限定公開。裏の元の姿である如来や観音の穏やかさと比較して、青く荒々しいインパクトがすごかった。ゆっくりと眺められて良かった。
軽くハイキングして如意輪寺、後醍醐天皇陵へ。吉水神社、竹林院へも寄った。日本史は中学以来、南北朝は一番意味不明な時代だったけど、後醍醐天皇の恨み辛みが深いことはよくわかった。
行き帰りに乗ったロープウェイは日本機械遺産にもなっているらしく、軋み方、ワイヤーのたるみ方がかなり怖かったけど、100年近く使われ続けていると思うとなかなかすごい。
夕飯は「月雲」ここも雰囲気もすごく良く、お酒も料理も旨く、そして安い!旅行中、いろいろな日本酒をこれでもかと飲んだ。
5/3 飛鳥
- 晴天と爽やかな風と自転車で気持ち良い1日 飛鳥古墳群(甘樫の丘、石舞台古墳、亀型石造物)
- あまりに奥地だけど映えるスポットたくさん 岡寺
- 大仏と建物の正面がズレているのがきになりすぎる 飛鳥寺
- なぜガイドブックに載ってないのか 奈良文化財研究所飛鳥資料館
1日自転車を借りてサイクリング。この度、昨日は南北朝時代、今日は飛鳥時代と、日本史に疎い人には混乱をきたすなかなかハードな日々。
風が気持ちよくて、田んぼの蓮華がよく咲いていて、ほんとうに気持ち良い1日だった。
どれも700年頃の墓とか建物とかで、本当なのか??と思ってしまったけど、最後に飛鳥資料館行って、調査資料を見ながらだいぶ納得した。資料館の展示は整っていて、リーフレットも可愛く、ちょっと足を伸ばしても最初に訪れるべきだった。
夜は奈良に戻って宿へ。ここでも日本酒9種飲み比べ。9本並べてもらってめちゃくちゃテンション上がった。ちなみに翌日も飲み比べしたので、奈良の酒はだいたい制覇した気がする。この旅で特に覚えているのは次の酒かなぁ。
- いちのくら 鈴音 最近ハマっているちょっとスパークリングなタイプの日本酒。とても飲みやすく、味もしっかりしている。これは東北の酒。
- 千代酒造 櫛羅 櫛羅というのは奈良の地名らしい。飲みやすかった記憶。
- 長龍酒造 樽酒 吉野杉を使った樽でつくってるらしい。木の香りがすごくする。
- 今西酒造 「みむろ杉 華きゅん おりがらみ生」これが一番気に入ったけど、普通の店売っていないっぽいな。ちょっとしゅわしゅわする系
めちゃくちゃいろんな種類の日本酒を飲んだ旅だった。あと10種類以上は飲んでる。もちろん梅の宿とか春鹿とかメジャーどころも良かった。
5/4 斑鳩
ひたすらに奈良公園エリアに行かない旅。自転車を借りて法隆寺エリアへ。
そろそろ仏像見すぎて何がなんだかわからなくなりつつある。
エンタシス強めの法隆寺は、1300年近くも昔の木造建築というのが信じられないくらい普通にそこにあった。一方、法起寺はほとんど人がいなくてとてものんびり。寺務所の建物がちょっと崩れかかっていたところを見ると、やはりいろいろな時代で手入れされ続けて生き残っている建屋なんだなぁと感動。
お昼は、ふらっとはいった「フェリーチェピッチョーネ」が近年食べたイタリアンの中で一番!というくらいに美味しくて感動。ワインもカクテルも前菜もメインもパンもデザートも全て美味しくて、お店の雰囲気もすごくよくて、まさか斑鳩で観光中にそんな素敵な店に出会うと思ってなかったのでとても満足。
5/5 奈良公園
やっと最終日に奈良公園。鹿とやっと会えた。換毛期らしくみんなモサモサしてた。
最終日。仏像と国宝がお腹いっぱいすぎて、まずは奈良ホテルのティーラウンジで朝からケーキセット。さすがの歴史と格式。新緑の庭をながめながらゆっくりできてよき。見回すと両家顔合わせやお見合いや、結婚式打ち合わせ後か?というようなリアルな会話が散見されてそれもまた面白い。興福寺は前回雨のなか五重塔は見たけど、阿修羅は見てないので、今回見れてよかった。お土産を買って帰路へ。
全体的に、人が多すぎるということもなく、長く並んだりすることもなく、
ひさびさの「ゴールデンウィーク」なのに、のんびりと各観光地を楽しむことができて、
かなり満足度の高い旅だった。この後に及んで、還暦もすぎた両親と5日近くも旅するとは思っていなかったけど、これはこれでかなり良かったと思う。
気が向いたら写真を差し込もう。いったんこれで終わり。