Dec 30, 2013

深海調査潜水艦はカッコイイ!Hawaii Undersea Research Laboratory

こんにちは。今日は潜水艦についてです!
だいぶ前のことになってしまうのですが、やっぱりかっこ良くて
記録残しておきたかったので今更ですが書いておこうとおもいます。

ハワイ大学のMarine Option Program のイベントで、ハワイ大学とNOAA(アメリカ大気海洋局)の所有する深海調査潜水艦を見に行く機会がありました。
Hawaii Undersea Research Laboratory(HURL) (FBページ)という施設が管理しているもので、-2000mまで行くことができます。この調査潜水艦で、ハワイ島の近くの海中で作られている火山(ロイヒ海山)などの調査が行われています。

Pisces IV かV のどちらか。全体像。

二隻ある調査船のうち片方がありました。

HURL, NOAA, そしてハワイ大学のロゴが見えます。 
前からみたところ。ごっついです。下部の半球部分に、
操縦士2人、研究者1人が入ります。
調査母船から離れて、バッテリー制御で動きます。
これ1度に全部使うそうです。充電も一苦労。
日本製のカメラがついてます。
海底地質採集用のボトル。意外にも、けっこう手作り感があって、
より身近に感じられました。
海底火山の噴出口の熱水が当たって、ケースが溶けてしまったそう。
各配線は、強力な水圧に対応するため、液体(たしかシリコンオイル)の
入ったチューブにまとめられています。

 意外と小さな艇庫。
おまけ: スキューバタンクに空気を入れるコンプレッサー。

調査用潜水艦はとりあえずかっこ良くて、やっぱり深海調査って面白いよなー、なんて改めて思いました。日本もしんかい6500などの調査船をいくつか持っています。

しかし、深海調査はお金がかかるので、常に資金不足に悩まされているとのことです。
HURLは写真の大きさの潜水艦2機と他にもいくつかの小型潜水調査機器を管理していますが、この艇庫で、実際に働いているのは操縦士・技官・広報含め5人だけ。資金難で。調査日数が年減って最近は年間50日程度になってしまい、次世代の操縦士教育も遅れているそうです。なかなか厳しいですね。

最後に、、募金とお土産を兼ねて、ポロシャツを買ってみたのですが、どなたか欲しい方いますか-!? 自分で着るにはちょっと大きすぎたので。

サイズはユニセックスのSです。刺繍が素敵です。もし欲しい人いたら連絡下さいねー。
ではまた! 


Dec 28, 2013

「海の中から見る辺野古」(2009年 YWCA沖縄ニュースレターより再掲)

「海の中から見る辺野古」       

みなさんは、「アオサンゴ」をご存知でしょうか?
アオサンゴというのは鮮やかな青色の骨格を持つとても美しく日本では珍しいサンゴです。2007年の秋に辺野古岬の北、大浦湾で大規模な群落が発見され、調査が行われてきました。
 私は琉球大学の一回生で、海洋科学を専攻しています。昨年の春、沖縄にきてダイビングをはじめ、毎週海に行っています。特にサンゴ礁に興味を持っていて、昨年の9月に行われた大浦湾での調査に参加しました。
 そこで、大浦湾のすばらしい自然について、辺野古について考えたことを伝えさせて頂きたいと思います。

触手をのばしているアオサンゴ
私は、2008年9月21日、沖縄リーフチェック研究会ほか共催による、大浦湾でのサンゴ礁の調査「リーフチェック」に飛び入りで参加させていただきました。初めて訪れた大浦湾は、静かで自然のままのほんとうに美しい海でした。ティーマ漁港から船で南東へ約2kmほど行ったところ、辺野古のキャンプがちょうど向かい側に見えるあたりに、アオサンゴの群落はありました。船をとめ、海へと飛び込んだ瞬間、今まで見たこともないような光景が広がりました。一面に広がるアオサンゴと群がる小さな魚たち。こんなに大きく一面に広がるサンゴを見たのは初めてでした。青色を予想していた私は、実際は茶褐色で木の枝のような凹凸をした形をしているのに驚きました。

しかし、その先端が折れた断面の中心に鮮やかな青い骨格を持っているのでした。1つ1つの枝からでるたくさんの小さな白い羽のような触手がでたりひっこんだり、周りを泳ぎまわる小さな魚と一緒にゆれていました。幅約30m長さ約50mにわたって崖沿いに複雑な地形で広がるアオサンゴのまわりにはクマノミをはじめとするたくさんの魚が見え隠れしてあそんでいました。

さらに驚いたのは、群落の周囲は貝殻や砂、珊瑚の死骸が散らばるガレ場だったことです。その一角だけにサンゴ群落が広がりたくさんの生き物がいたのです。私はその美しさに、ただただ見とれて、いつまでもいつまでもそこにいれたらな、このきれいな海をずっと残しておきたいな、と思いました。
 船へあがり、建設予定の新基地のことを考えて、心が痛くなりました。なぜこの場所につくらなければならないんだろう…と。基地をつくってしまえば、環境は変化しサンゴも魚たちもそして、ジュゴンも大きな影響を受けるでしょう。一度破壊されてしまうと元に戻すことはとても大変です。もう、戻せないかもしれません。
 
 辺野古をはじめとして、沖縄の海の多くが環境破壊の危機にさらされています。一人一人ができることは少ないかもしれません。しかし、まずは周りで何がおこっているのか、知ろうとすることが大切なのではないかと思います。辺野古の沖縄の、海の美しさ素晴らしさを、一人でも多くの人に知っていただけたら、いつまでもそのままに残していけたらな、と願います。
 
(2009年1月)


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昔書いた記事ですが、再掲します。

沖縄県、辺野古・大浦湾の生物多様性ついては、WWFレポートが詳しいです。

2013年3月にダイビングに行った時の記録はこちら。

政治的・軍事的な情報に関しては、いろいろな立場の人がいろいろなことを言っているのでここには、載せないことにします。


2013年12月27日以降、いろいろと事態が動いていますね。
沖縄には6年住んでいてとても大切に思っているし、基地も身近にあるし、何度も関連した議論には参加しているけれど、こういう時に、いつも「外部者」としてみてしまって、自分の意見が持てないのがいつももどかしいです。
断言して、意思表示するのを避けたいだけかもしれない。
無意識にあきらめているのかもしれない。

今の考えがまとめられたらまた書きたいと思います。

ではまた!

Dec 25, 2013

Marine Option Program ハワイ大学マリンオプションプログラム 

こんにちは。
今日は、ハワイ大学系列の10の大学が協同で行っている教育プログラムについて紹介します。こんなのぜひ沖縄で作れたら面白いと思います。

海に興味のある学部生向けのプログラムで、Marine Option Program(以下MOP)と言います。

私もこの秋学期所属していたのですが、ハワイ大学マノアヒロ校 と各島の系列の学校の学生なら誰でもメンバーになることが出来ます。

一般的な日本の大学のように研究室で研究する機会の少ない学生に、フィールドワークの機会を紹介したり、インターンシップを紹介するのが、中心的な目的です。
その他にも、海に関連してイベント(魚市場見学・調査潜水艦見学) を開いたり。
生物同定と潜水調査の講習会をを開いたり。(QUESTプログラム)

また、計画書を書くところから、研究やインターンシップを行って報告書をする所までを行うスキルプロジェクトというのもあります。活動に参加したり、プロジェクトを進めることで、スキルが身に付く他に、ハワイ中の海洋関連で働いている人や学生ととつながりが作れるところが、将来に役に立つと思います。

MOPのオリエンテーションの授業(BIOL104) を受講して感じたのは理系だけでなく、文系の学生も比較的多いのが特徴的でした。また、それぞれの学生の計画しているスキルプロジェクトの内容も、海洋酸性化などの生物学的なトピックから、潜水写真をとってアウトリーチ(環境教育)に役立てようと言うもの、オアフ島に多くある沈船のデータベースを作ろう、と言うものなど、とてもバラエティに富んでいて、聞いていて面白かったです。
何より、このプログラムの人に聞けば、海洋関係の情報がどこに行けば分かるかとか、誰が詳しいかとか、そういった情報が集約されているのが、良い点だと思います。

沖縄県はハワイ同様に周囲を海で囲まれていて、海洋に関する教育が進んでいて欲しいですが、実際はまだ限られているように感じます。特に、どこに行ったら情報が得られるのか、誰が詳しいのか、研究に限らずに海に関わる勉強をするにはどういう機会があるのか、そういったことが集約されている教育組織があると面白いなと思います。
さらに、琉球大学だけでなく、沖縄高専や他の大学も文理合わせてネットワークを作れたらいいのになーなどと思いました。

これから、ハワイ大に留学する海に興味のある学生は一度、訪ねてみてください。授業だけでは得られない経験が積めると思います。

MOPは1970年代に始まったそうですね。意外と歴史が長い!
そして、あったらいいなー、じゃ無くて実際できるところから私も始めてみようと思ったのでした。
2013年冬号のニュースレターの表紙
(ニュースレターはここから読めます

ではまた!

Dec 22, 2013

ホノルルマラソン完走しました!

こんにちは。久しぶりのrunning-log です。と言う訳で、今回はめっちゃ個人的なメモです。

もう2週間以上経ってしまったけれど、12月8日にあったホノルルマラソンを完走しました!フルマラソンの完走は今年の目標の一つだったのでとても嬉しかったです。

9月にマウイ島でハーフマラソン走ったり、週に1~3回くらい、ジムや外で走ったりしてたけど、いつもゆるーくしか練習していなかったので、正直きつかったです。
ゴールした瞬間の写真を見つけた。(これ貼っていいのかな。。)

フルマラソン完走したのは6年ぶり2回目でした。前回は大学1年生だったので、
その時のタイムを超えようとしたら、大変でした。あの頃は若かった。。
景色を見る余裕は無かったけど、応援がうれしかったです。恥ずかしいけど、ちっちゃく結果を乗せときます。
10km: 1h17min
21km: 2h35min  (+1:18)
30km: 3h46min  (+1:11)
40km: 5h24min  (+1:38)
42.195km: 5h42min

ちなみに6年前の記録は5h50minだったから、一応超えられた!
でも、あのときは途中いろいろ食べ歩きしたり、マッサージに並んだりした記憶があるし、終わった後、筋肉痛も無くて余裕だったから体力はやっぱ落ちてますねぇ。うんー後半きつかったー。終わった後はもう絶対やらないーって思ったけど、たぶんまた走ると思います。もう少し体重落としたら、あと30分は早くなる気がするし、来年のNAHAマラソンとか走ってるかもしれません。

ナハマラソンと比べると、コースはアップダウンが少なくて走り易いけど、日差しが強い気がします。走っている人の半分くらいは日本人なので、スタートからゴールまで日本のマラソン走ってるような気分でした。日本人て、こういう忍耐力の必要なこと好きなのかなー。

朝5時半にスタートして走った後に、午後は音楽の授業の発表会もあったりして、長い一日でした。完走できて嬉しかった!