Aug 12, 2019

読んだものみたもの2019年7月


気づいたらもう8月も半ば。。
とりあえず記録だけは続けるんだ。!と思ってる。

  • ”眠ろうとするのは、生物の 証しだ。呼吸と呼吸の間に、それはやってくる。”
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN 百年シリーズ (講談社文庫)
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN 百年シリーズ (講談社文庫)
森博嗣

死んでいるのと眠っているのは何が違うんだろな。
これで百年シリーズ完読。やっと新シリーズに行ける!





  • ミラーワールドはすぐそこに。
それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain? (講談社タイガ)
森 博嗣
講談社

"人間にはものを区別したがる傾向がある。これは、人間の頭脳の特徴といっても良い。認識するために区別する。だから、数々の生物が生まれ、分類された。しかし、電子界における知能には、その傾向がない。人工知能は、すべての存在を区別せず、分類せず、また名づけることもしない。ただ、そのまま認識し、数字を記憶するだけである。"

百年シリーズの後のWWシリーズは楽しいな。
このあとヘルマン・ヘッセのデミアンを読もうとしたけど、力尽きた。

  • きっと隣の人が観てるのは全く別の世界。
情報環世界――身体とAIの間であそぶガイドブック
渡邊淳司 伊藤亜紗 ドミニク・チェン 緒方壽人 塚田有那 ひらのりょう 和田夏実 村田藍子 桜井祐 内田友紀 会田大也 長谷川愛 小倉ヒラク 原島大輔 浦川通 山下遼 橋口恭子 畠中実 木下真吾
NTT出版

ここに出てくる人たちのワークショップは楽しそう!以前行ったNTT ICCでやっていたワークショップからまとめた本。



  •  実践できるかな。
ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1
伊藤 絵美

勧められて。こういう本を勧められたということは、けっこう安定してきているということなんだろうな。読んでわかりやすかったけれど、いざ実践しようとすると結構手間がかかる。
でもこういう少し気持ちに余裕があって、でもストレスはかかっている状態のときに実践しておくのが良いのかもしれない。




ダンス動画。今月はあまり見れていないのでこれだけ。

ED SHEERAN & JUSTIN BIEBER - I Don't Care | Kyle Hanagami Choreographer
このテンポが朝の散歩に良くて、聞きながら歩いてる。


You Are My Sunshine (Version 1) · Elizabeth Mitchell



NHKの「病院ラジオ」という番組で流れていて気に入って聞いている。

積ん読がたまってきてつらいなー。
8月も暑いけどのんびり生きたい。

Jul 7, 2019

読んだもの見たもの2019年6月


なんだか忙しくなってきたー。時間がなくてなかなかにストレス。
とはいえ今月はがんばりました。積読が溜まっていく。。時間。。。!

仕事に関係することも、本読みたいし勉強したい。って思えるようになってきた。
理由の一つは、ただ目の前で話されていることが、自分の担当する内容が理解できないから。
もう一つの理由は、然るべきところから出てくるはずの正しいとされる情報が全く信用できなくなってきたから。
都合の良いデータだけ、ストーリーだけ取り出して説明しなければいけない場面はあるけれど。仕事上の建前や資料とは全く別のところで自分の考えを持っていないと気が狂いそう。

  • 「人工知能コミュニティ潜入記:2014-2018」








「人口知能が社会に浸透するときどのような変化が起こるか」今はまさに、人工知能が社会に浸透しようとしているとき、の真っ只中だと思う。世の中でどういう動きがあるのか、その中で自分自身が関わっているのはどの部分なのか、どうやって観てどうやって取り組むか。混沌としている人工知能界隈の動きを整理して、まさに地図を描こうとするのに役立つ一冊。人工知能が社会に浸透していくなかで、もはや技術的な課題だけに向き合うだけでは足りなくて社会的な問題、倫理的な問題にも向き合っていかなければならない状況に直面していると思う。「人工知能」はそれそのものが、専門家の間でも定義さえ曖昧なのが現状。定義の曖昧な人工知能について、立場や考え方の違う人が議論しようとするのでまったく話が噛み合わない。そんな状況がいろんなところで起きているように思う。その噛み合わなさを認めた上で、自分はどの立場からどう関わるのか。そんなことを考えながら読んだ。

巻末の脚注がとても丁寧で、主要な参考文献、政府系の取り組みやガイドラインのウェブサイト、WEB上の記事など媒体も様々にまとめられている。ここから調べて調べて広げるのにも役立ちそう。気になったものをいくつか自分のためにリンクしておく。



  • 「生きているのと、そうでないのと、両者の違いはどこにありますか?」

迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS (講談社文庫)
講談社 (2017-02-15)









好きな森博嗣シリーズ。とても良い。実はこれ、もう読んだと思っていたのだけど、読んだのは漫画版だけだった。身体とはなにか、心とはなにか。そんなことをぽつぽつと考えていた。以下ネタバレ含む。

主人公のサエバ・ミチルや登場人物の何人かは、身体と脳が別のところにある。今現在は身体と心を引き離すことは技術的に難しいけれど、将来確実に技術的に可能になると思っている。そうなった時に、人は世界をどう感じるのだろうか。心は何を考えるのだろうか。「生きている」とはどういうことだろうか。そんなことを読んでいる私も、物語のなかの登場人物も考えている。

『私の躰は、本当に私を生かしているだろうか、という疑問が、私を取り巻く。私の存在は、この躰がなくても、必ず、ある。それは見えない、聞こえない、そして触れることもできません。しかしながら、確固として私を包み込んでいる。そう思うことで、そう感じることで、まさに、私を生かしている。そうした、活かされるべき私の存在を、感じることができたのでございます。』この、”身体が変わっても生きている私という存在はなんなのか”みたいなテーマはSFの伝統的な問題意識なんだろうなと、思いながら楽しんでいる。ブレードランナーも、攻殻機動隊も。あと、全然SFでは無いけれど、ヨガも。ヨーガスートラとかインド仏教はヨガの先生から聞いただけの話だけど、身体があり、心があり、そのさらに向こうにに魂があるらしい。身体と心は日々移り変わっても、魂は変わらない、みたいな考え方。あ、あと福岡伸一の中動態、みたいな考え方もなんとなくつながっている気がする。全然整理できないけど。私自身は身体と心は切り離せないと思うけど、例えば、環境からの影響を身体か感じすぎて、心までやられそうな時とか、心がダメージ受けてて身体までダウンしそうな時とか、コントロールできないような時、この小説みたいな身体と脳や心が離れている具体的なイメージを持ってみたら、ちょっと違う感じ方考え方ができそう。うん何言いたいかよくわからなくなった。

あと、ロイディとサエバ・ミチルの関係性が面白かった。ロイディは初期のウォーカロンで頭脳がまだ機械っぽい部分が残っている。Wシリーズに出てくるキガタ・サリノなんかはもう殆ど人だけど。この機械っぽさのある"人工知能”が、人であるミチルに教えられて学習して変わっていく様子が、人と人工知能が共生しだした初期の世界のようで面白い。ミチルと関係が深く長くなるほど、ウォーカロン感が薄れていくロイディがかわいい。そうなると、人工知能は、ウォーカロンは、人に執着するのだろうか、愛するのだろうか、と考えたくなってしまう。(そしてそれを考えたのがWシリーズ。)

読む順番がなぜか逆になっているけど、百年シリーズ一冊目も小説版で読んでみよう。



映画。動画。

  • スノーデン:もはや情報を秘匿できない世界
スノーデン(字幕版)
スノーデン(字幕版)











5月の最後に見たのだけれど。「2013年6月にコンピュータ専門家のエドワード・スノーデンがアメリカ国家安全保障局の機密情報を『ガーディアン』誌に暴露した事件の詳細が描かれる。」(wikipedia) という映画。自分自身のサイバー上の情報とその取扱いについて、こんなに警鐘を鳴らしていた人が居たのか。という驚き。今となれば、さもありなん、という感覚でしか無いのが逆に怖い。最近どうやって現実世界のデータが電子空間上に集まるんだろう、とか考えていた。2013年当時、政府だけでなく”BATJ"とか"GAFAM"とか企業がこれほどの情報と力を持つことをスノーデン氏は予想してたんだろうか。自分の情報についていえば、もう正直どうにでもなれ、という感覚。正直、秘密を持ち続けるのは困難なんじゃないか。実名がわかる状態てブログも書いているし、どこで写真撮られているか、聞かれているかはもうわからないと思っている。願わくば、実世界から身体がなくなって死ぬ時、電子空間上の情報も消せるようにしておいてほしい。



今月の動画



Blake McGrath - Let You Love Me - ft Sean Lew & Kaycee Rice


Blake McGrath の曲をKaycee Rice と Sean Lew がデュエットで踊る。
Tessandra Chavezの振り付けで踊るデュエットはこれまでいつくかあるけどその中でもベストだと思う。

前に紹介したこれもとても良い。
Låpsley - Station - Sean Lew | Kaycee Rice | Tessandra Chavez | 

最近 Kaycee が振り付けしたセッションも時々あるようで、これは楽しくて良い。
Boasty - Wiley, Sean Paul, Stefflon Don ft. Idris Elba | Kaycee Rice Cho...





Red Velvet Comback !!
Red Velvet 레드벨벳 '짐살라빔 (Zimzalabim)' MV


これ、めっちゃ複雑な曲なんだけど、聴くほど面白い。Zimzalabim ってお経みたいで頭のなかでループする。


あと夏の女の子K-POPといえば、美味しいところ取りのこのremix が好きだった。もう2年前か。
TWICE x BLACKPINK x RED VELVET  by Miggy Smallz



梅雨の天気も相まって、着々と疲れが溜まっている感覚。
この2年を心地良い現実にするために、もうあの場所へ戻らずに済むように。
休み休みゆっくり生きたい。。

May 26, 2019

読んだもの見たもの2019年5月


今月はもう読み終わる本がないと思うので、早めに投稿。
読める時間は作れるはずだけど、読む集中力がなくなってきてて心が荒む。
仕事と関係ない世界に一瞬で飛び移れるような、そういう精神的余裕が欲しい。

  • シンギュラリティはまだだいぶ先かな

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)
松尾豊

一通り人工知能の基礎は拾ってあって、一般向けのキャッチーな本くらいの内容は知っているつもりだったけど、知らないこともいろいろあった。人工知能分野の歴史と、深層学習の基本的な内容についても解説されていて良い。とても基礎的な話だと思うけど、「情報」が指すものが、本の文章などのテキストデータや、数値だけではなくて、たとえば”ある地点の天気も情報である。そしてある地点の天気が他の地点の天気に影響がある時「情報量がある」という。”っていうのが、わかって居たようでわかっていなかったと思った。。

生物から見た世界 (岩波文庫)
生物から見た世界 (岩波文庫)
ユクスキュル クリサート
岩波書店

他の生き物が世界をどう見ているかが気になっている。書評は「松岡正剛の千夜千冊」に詳しいので割愛。この本ではなかったかもしれないけれど、人間は様々な環世界を行き来しながら生きている。という感覚で世界を掴むというのが、しっくり来る。あと、他人の事を理解したいと時々思うけれど、他の生物はそれぞれ「魔術的環世界」に生きているから、理解なんてできるわけないなと思ったり。ユクスキュルとかコンラート・ローレンツとか高校生の頃によくわからんけど面白いとおもってたけど、今読んでもやっぱり面白くてよくわからん。




  • ゴーストって何。
ゴースト・イン・ザ・シェル (字幕版)
ゴースト・イン・ザ・シェル (字幕版)

映画。Brain Machine Interfaceの話が気になって、これ見たくなった。CGとかブレードランナーっぽいなぁと思った。あと、実際にはあそこまで建物は高くならないだろうな将来も。特に東京は。地震のリスクも、9.11の貿易センタービルみたいなリスクを考えるとコストが大きすぎる。ストーリーはそこそこ。アニメより実写+CGだとグロさが増す。
「ゴースト」は脳に機械埋め込んでも、生き続ける。ゴーストってなんだろう。ヨガでいう心とも身体とも別の魂のことか。福岡伸一のいう動的平衡の中で、記憶するネットワークか。


  • 今月のダンス動画

5月は爽やかな曲が多い気がした。

Kelly Clarkson - Broken & Beautiful | Jojo Gomez Choreography | DanceOn Class

Jojo Gomez の振り付けはいつもemotionalでとても良い。Kelly Clarkson の曲の歌詞も力強くて良い。これだけ素晴らしく踊る人たちもみな悩みながら踊っているんだなぁと。それを振りの中で身体と表情でこうやって表現できるの素晴らしい。


Ciara - Thinkin Bout You feat Ciara | Brian Friedman Choreography | Millennium Dance Complex



曲も楽しくて、可愛くて好き。Kaycee and Sean の踊るのは 5:00 くらいから。Brian Friedman の振り付けを踊る2人が好き。


If I can't have you - Shawn Mendes | Kaycee Rice Choreography
 
Kaycee 振り付け、Sean 撮影・編集。この曲も爽やかで、サムネが全て。


2018年に、Kaycee とSeanが出ててハマったWorld of the Dance.
今年はこのグループに見入ってた。

The Crazy 8's Perform Powerful "Burn" Routine - World of Dance 2019 (Full Performance)

カリフォルニアのOrange Country の一大ダンススクール(OCPAA)のメンバーのうち、10-12歳のトップダンサーの子8人が踊る。柔軟さを活かした技も、振りも移動も毎度完璧。
放送では、Naia Parker という子がSelective mutism : 場面緘黙症 を克服していく様子が注目されているけれど、どの子もすごく踊りが上手くて何度でも見てしまう。3つか4つあったダンスの中で、これが一番好きだった。
この番組で中心的扱いになっいて最年少でターンがとても美味いNaia Parker と、実は技術も表現力も舞台映えもする Kendyl Fay (最初にクローズアップされる金髪の子)の二人が世界を作ってく感じが本当に良い。
Kendyl は100人以上居るOCPAAの中でも何度もグループダンスのセンターを努めていて、本当に遠目で見ても華やかで力強い踊りをする。Naia はちょっと繊細な感じで、ターンの線がとてもきれい。全然性格の違いそうな2人のエンディングが最高だった。