Dec 25, 2012

年納め@大渡海岸


あけましておめでとうございます。
このブログ、どれくらいの人に読んでいただいているのか
あんまりよくわからないのですが、
昨年訪れてくださったみなさま、ありがとうございます。

つたない文章と知識ですが、
今年もマイペースに続けたいとおもっていますので
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、年を超えてしまいましたが、
昨年最後のダイブログとちょっとサンゴ礁地形についてメモ書きを。


2012. 12. 25 
No.324
Point 大渡海岸

年納め&クリスマス(ダイブ)調査!
ということで沖縄本島南部の大渡海岸へ。

ここは
外洋ー礁斜面ー礁嶺(しょうれい)ー礁池(しょうち)ー陸
cr: Dorling Kindersley 2007

の地形がはっきりしている「サンゴ礁らしい」ポイントです。
実際には


©2013 DigitalGlobe, GeoEye

白波がたっている所の下側が外洋、波の沖側が礁斜面、
波の下から内側すぐが礁嶺(しょうれい)
そのさらに内側のいろが少し青くなっているところが礁池(しょうち)です。


調査ついでに写真左側の少し切れ込みのようになっている水路から沖へ。
ダイナミックな地形に圧倒されます。


ここのような、サンゴの壁があったり、
砂やガレのある溝があったりする地形を「Spur and Groove 」といいます。
(supr 尾根, groove 溝)
説明は英語で、実際はこれよりきれいですが、よい動画があったので
貼っておきます。


'Spur and Groove Dynamics' (cr: MarinePhage )
(詳しい地形の形成過程などについては(中井2007)など。)


全然動く気のないバラクーダにも驚きました。 



思っていたほど水温は低くなく(24℃)
いい年納めの調査になりました。

2013年も安全に、充実した調査、ダイビングができますように。



ではまた!




(crのある写真はお借りしました。また、リンクや内容など不適切なものがあれば
どうぞお知らせくださいm(_ _ )m




Nov 13, 2012

NIGHT! NIGHT! NIGHT!


No.316,317,320

Point 砂辺、奥武島


この半年ほど、ときどきナイトダイビングをしてきました。
ナイトダイビングはPADIライセンスだとアドバンスコースに入ります。

アドバンスなだけあって、人によってはストレスも高いのですが、
その分、楽しさも格別です。

夜の海は、まったく同じポイントでも、
何十本と潜ったポイントでも、まったく違う雰囲気を見せてくれます。


イソギンチャクに隠れて眠っているクマノミをおこしてみたり…
これは昼間です ばっちり起きてる!


まくに包まれて眠っているブダイをおこしてみたり…

サンゴのベットで眠っている、サカナやウツボをおこしてみたり…

(おこすばっかりですね笑)

夜光虫ひからせてみたり



格別なのは、水の中から満月の光を眺めること…




連れて行ってもらうのも楽しいのですが、
自分で前を泳ぐのは、その何倍も楽しいです。
(もちろん、すごく緊張もしますが。)


昼間を良く知っているポイントほど、夜入ると分からなくなったりして
岩のひとつひとつまで、その場所が分かるようになったりします。

たくさんサカナや人のいて賑やかなポイントも
夜は、すごく静か……
かと思いきや、夜行性のエビやカニが動いていたり
サンゴもたくさん触手を伸ばしていたり、実はすごく賑やかです。


今までたくさん考えて潜ってきた分、
すごく贅沢なあそびができているな…と思います。


もう少し暖かくなったら(だいぶ先になってしまいますが)…
また潜りにいきたいな。







Oct 21, 2012

オニヒトデは枝サンゴがお好き!??

No.295-314

9/10-9/14
石西礁湖 各モニタリング地点

9月の石垣、西表調査のログです。

石垣島と西表島の間はgoogle map で見ても分かるように
世界でも有数のサンゴ礁が発達している地域です。

cr: NASA, from Wikipedia

ここで約5日間、潜水調査に参加していました。
いくつか印象に残ったことを紹介します。

まずはサンゴを食べるオニヒトデ! 



は、ご存じの方も多いかと思いますが、
ときどき大発生しては、サンゴ礁生態系に大きな影響を与えている生物です。

基本的にどんなサンゴでも好き嫌いなく、食べるのですが、

通常は、こういう枝状のサンゴを食べているそうです。



ちょっと意外ではないですか??
私のイメージは、下の写真のようなテーブル状のサンゴを好むのかと思っていました。

ですが、枝の間に隠れることができることのほうが、重要なんだそうです。
このような、枝状のサンゴを食べつくすと、
テーブル状のサンゴのある場所まで進出してきます。

そうすると、海の中はこんな感じになってしまいます。


あんまり上手に写真が撮れていませんが、テーブル状のサンゴが
オニヒトデに食べられて、白くなってしまっているのが見えますか??

ここは、西表島周辺のあるポイントですが、かなり被害が進んでいます。
これ以上広がらないといいのですが。


結局、タイトルの答えは、「なんでも食べます」ということになりますね^^;!



ではまた!