Feb 3, 2019

読んだもの見たもの2019年1月


少しずつ考えながら、濃い本を読んでいきたい。

最初の「人間」が生まれた大陸を旅しながら、サピエンスの歴史に思いをはせる。

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社




サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社

ひさしぶりに世界史の本を読んだ。 初めて知ることが多かった。
特に印象的だったのは、「宗教」に関する記述。一神教であるキリスト教については、知っていることが多いと思っていたけれど、宗教革命や宣教活動、西洋文化との関連など知らないことが多かった。”宗教は、 超人間的な秩序の信奉に基づく、 人間の規範と価値観の制度 と定義できる。” キリスト教、イスラム教だけでなく、ヒンドゥー教や仏教、様々なイデオロギーを含めて、私は何を信じているのだろうか。何を価値観の基礎に、何を行動の規範にしているのだろうか。そんなことを考えていた。なにか神を、一つの価値観を信じてしまえば楽になれるんじゃないかと思う瞬間があるけれど、今の所ふわふわと生きていこうかと思っている。



フランス旅行中に。現代語版のマリー・アントワネットの日記。

マリー・アントワネットの日記 Rose (新潮文庫nex)
吉川 トリコ 新潮社 (2018-07-28)

マリー・アントワネット、強い。

ポウル・ボウルズの暮らしたモロッコを見ようとした、著者の見たモロッコ。

モロッコ流謫 (ちくま文庫)
四方田 犬彦 筑摩書房

モロッコはなぜだか人を惹き付ける。様々な文化と人が混ざりあった場所が好きだ。









好奇心を失ったらタコ イカだ!

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源
みすず書房

人間や動物の「意識」や「神経」興味があって読んでみたかった本。
別の記事にまとめを書きます。
この本の内容については、著者がgoogle でやった講演にまとめられていて、こちらのほうがわかりやすいかもしれない。


  • Peter Godfrey Smith: Talks at Google




「よろこび」だけでは生きていけなくて。


インサイド・ヘッド (字幕版)
しばらく前に公開されていたディズニー映画。人間の思考や記憶について、すごくうまく表現されている。「ヨロコビ」が中心になって、脳内のヘッドクウォーターを操作している。はじめ「カナシミ」はいつも脇に追いやられているけれど、最後は「カナシミ」がどうしても必要。。

この映画の原題は「Inside Out」で日本語版とは意味が違っている。「ヨロコビ」も「カナシミ」もどの感情も大切にしたい。そんなことを改めて考えた。
未だに「カナシミ」のようなネガティブな感情の取扱がうまくできなくて困っている。
この映画を見て、以前に読んだこの本に出てきた感情を12分類に分けて捉える、というのを試してみている。詳しくはこの記事にも書いてある。「クリエイティブな仕事をするためには、怒りも不安も必要」 12種類にも感情を分類するのは面倒だけど、書き記してみるといろいろと分かってくることがありそうでしばらく続けて見ようと思っている。働いてから、だんだんと感情が消え去ってくることばかりだけれど、心使えるところはこころ使って生きたい。

どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた
KADOKAWA / メディアファクトリー (2017-09-21)

  • 映画

かっこいいとかわいいはただただ正義。

のだめカンタービレ 最終楽章 後編
のだめカンタービレ 最終楽章 後編


ひさびさののだめ。上野樹里のかわいさと玉木宏のかっこよさにひれ伏す映画。

海をきれいなまま未来につなげたい

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ヘアスプレー (字幕版)
ヘアスプレー (字幕版)











 

変人が変人のままでいられることは、世界を救う

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)

映像もストーリも課題提起も、女性と男性の描かれ方も、セットともどれも良い。
アラン・チューリングが再評価されたのが、2000年代に入ってからとは知らなかった。
去年の前半、チューリングマシンの仕組みを理解しようとして途中まで読んで諦めた本をいくつか読み直したい。







”Because I have a right to be heard! I have a voice!”


英国王のスピーチ (字幕版)
英国王のスピーチ (字幕版)

英国王ジョージ6世、めちゃめちゃ努力家。