Feb 3, 2019

優しさが溢れている〜2019石垣島マラソン〜


なんと!2014年12月以来のランニングログ!(「30周年のNAHAマラソン 完走しました!」

2019年1月27日に開催された、石垣島マラソンのフルを完走しました!!すごい!!おめでとう!丸4年ぶりのフルマラソン完走!おめでとう!
日本最南端の市民マラソン、こと「石垣島マラソン」、随所に島の人の優しさが溢れていて本当に最高でした。
友人5人で行って全員完走!


ゴールした瞬間に晴れてきて天気も最高

完走証とメダル。翌日新聞はほぼ、マラソンネタ。

全くの練習不足で、途中リタイアする気まんまんで行ったんですが、、当日朝に完走率は毎年95%以上だと聞いてビビリ、そして走り出して「平成最後のフルマラソン!」と書かれた看板を見て、なんとかこれはゴールしなければと思いました。。
天候がとてもちょうどよかったこと、一緒に走る友人がいたこと、公設私設のエイドの人がみんな優しくて元気が出たこと、コースがとても整っていていい景色でご褒美たくさんだったこと、なんやかんやで最後までたどり着けました。ほんと完走できてよかった。
タイムはきちんと取れてなかったんだけど、ハーフが2h35minくらい。ゴールは5h46minでした。
振り返ったらフルマラソン完走は、4年ぶり4回目。タイムは思ったほど落ちていなくて、正直びっくりでした。こんなに練習不足で完走したのは初めてで、30kmからはほぼ歩いてた気がするのに。。走っている間や終わってから、いろいろな感情が湧いてきて、嬉しかったり感謝したり、後悔したり。マラソン走るだけでこんな気持ちが動くものかな、とそれも驚いたりしました。だれが言ったかわからないけど、この言葉を思い出した。
‘If you want to go quickly, go alone. If you want to go far, go together.’
『早く行きたいなら、一人で行きなさい。遠くへ行きたいなら、みんなで行きなさい』
一人ではとても辿り着けつけなかった。
社会人になってからマラソン走ったのは、3年以上前の2015年の足立フレンドリーマラソンのハーフで(2h06minだった)、そのあと大会に出ようとしてそもそも会場までたどりつけなかったり、何度か体調崩したり、とても走ったりできる状況ではなくなっていて。この1年も、ヨガは趣味として続けていたけれど、心身の調子が悪くて引きこもったり眠っている時間が長くて、結局練習できなかったので、また無理なんじゃないかと思っていたけれど、石垣島の優しさと一緒に参加した友達とがいてなんとかゴールできました。

東京帰ってきて、いままで経験したことの無い足の痛さ!今まで階段降りれなくなってた人を笑ってたけど、もう笑えないですね。。ヨガで体幹と柔軟性は鍛えられていたみたいだけど、完全に脚の余分な脂肪と筋肉不足。
次またしばらくしたら、きっと走りたくなるから、練習ちゃんと積んで、余裕でゴールしたいな。









読んだもの見たもの2019年1月


少しずつ考えながら、濃い本を読んでいきたい。

最初の「人間」が生まれた大陸を旅しながら、サピエンスの歴史に思いをはせる。

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社




サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社

ひさしぶりに世界史の本を読んだ。 初めて知ることが多かった。
特に印象的だったのは、「宗教」に関する記述。一神教であるキリスト教については、知っていることが多いと思っていたけれど、宗教革命や宣教活動、西洋文化との関連など知らないことが多かった。”宗教は、 超人間的な秩序の信奉に基づく、 人間の規範と価値観の制度 と定義できる。” キリスト教、イスラム教だけでなく、ヒンドゥー教や仏教、様々なイデオロギーを含めて、私は何を信じているのだろうか。何を価値観の基礎に、何を行動の規範にしているのだろうか。そんなことを考えていた。なにか神を、一つの価値観を信じてしまえば楽になれるんじゃないかと思う瞬間があるけれど、今の所ふわふわと生きていこうかと思っている。



フランス旅行中に。現代語版のマリー・アントワネットの日記。

マリー・アントワネットの日記 Rose (新潮文庫nex)
吉川 トリコ 新潮社 (2018-07-28)

マリー・アントワネット、強い。

ポウル・ボウルズの暮らしたモロッコを見ようとした、著者の見たモロッコ。

モロッコ流謫 (ちくま文庫)
四方田 犬彦 筑摩書房

モロッコはなぜだか人を惹き付ける。様々な文化と人が混ざりあった場所が好きだ。









好奇心を失ったらタコ イカだ!

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源
みすず書房

人間や動物の「意識」や「神経」興味があって読んでみたかった本。
別の記事にまとめを書きます。
この本の内容については、著者がgoogle でやった講演にまとめられていて、こちらのほうがわかりやすいかもしれない。


  • Peter Godfrey Smith: Talks at Google




「よろこび」だけでは生きていけなくて。


インサイド・ヘッド (字幕版)
しばらく前に公開されていたディズニー映画。人間の思考や記憶について、すごくうまく表現されている。「ヨロコビ」が中心になって、脳内のヘッドクウォーターを操作している。はじめ「カナシミ」はいつも脇に追いやられているけれど、最後は「カナシミ」がどうしても必要。。

この映画の原題は「Inside Out」で日本語版とは意味が違っている。「ヨロコビ」も「カナシミ」もどの感情も大切にしたい。そんなことを改めて考えた。
未だに「カナシミ」のようなネガティブな感情の取扱がうまくできなくて困っている。
この映画を見て、以前に読んだこの本に出てきた感情を12分類に分けて捉える、というのを試してみている。詳しくはこの記事にも書いてある。「クリエイティブな仕事をするためには、怒りも不安も必要」 12種類にも感情を分類するのは面倒だけど、書き記してみるといろいろと分かってくることがありそうでしばらく続けて見ようと思っている。働いてから、だんだんと感情が消え去ってくることばかりだけれど、心使えるところはこころ使って生きたい。

どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた
KADOKAWA / メディアファクトリー (2017-09-21)

  • 映画

かっこいいとかわいいはただただ正義。

のだめカンタービレ 最終楽章 後編
のだめカンタービレ 最終楽章 後編


ひさびさののだめ。上野樹里のかわいさと玉木宏のかっこよさにひれ伏す映画。

海をきれいなまま未来につなげたい

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ヘアスプレー (字幕版)
ヘアスプレー (字幕版)











 

変人が変人のままでいられることは、世界を救う

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)

映像もストーリも課題提起も、女性と男性の描かれ方も、セットともどれも良い。
アラン・チューリングが再評価されたのが、2000年代に入ってからとは知らなかった。
去年の前半、チューリングマシンの仕組みを理解しようとして途中まで読んで諦めた本をいくつか読み直したい。







”Because I have a right to be heard! I have a voice!”


英国王のスピーチ (字幕版)
英国王のスピーチ (字幕版)

英国王ジョージ6世、めちゃめちゃ努力家。

Dec 10, 2018

読んだもの見たもの2018秋


なんとか、本は読もうと思っている。2018年10月からの記録。
読書と、映画館ではない場所で見た動画の記録。


  • 涙を流すのは人間だけだろうか。

森博嗣のWシリーズ。最終作が出てしまった。寂しい。

「自分の人生がどこへ向かうのか、何を求めているのか、といったものは、これといってないんだ。ただ、毎日を楽しく生きているだけ、しいて言うなら、この人間というものの未来を見届けたい、みたいな気持ちだけだね。」

早くそんな境地になってしまいたいような、私には到底ありえないような。心が動いてしまうことも、考えてしまうことも、なんだかんだ好きかもしれない。

  • 存在の苦しさは重さではなく。

タイトルから気になっていたけれど、重くてずっと読めなかった。ミラン・クンデラ。
一度読んでも、わからないところだらけだった。


「人生のドラマは常に重さのメタファーで言い表される。」
「彼女に襲いかかったのは重荷ではなく、存在の耐えられない軽さだった。」

どうやって生きるのだろう。どうやって生きたいだろう。

  • 「信頼」という資本。社会的知性。

"安心"とか"信頼"について考えていた時に知った一冊。
オープンマインドでいること、人を、まずは信頼して取り組んでみることを心に決めて社会に出たのに、なぜ今、他人を信頼することも、周囲の人々の中で安心することもできなくなったんだろう。そんなことの答えを探しながら読んでいた。読んで答えが見つかったわけではないけれど、「信頼」について、「安心」について、社会の捉え方について少し整理された。 20年近く前に書かれた本だけど、今読んでも現実をよく表しているように思う。


著者は、社会心理学者で文化功労者の山岸俊男氏。2018年に亡くなったらしい。この本は、1999年初版。内容と著者についての詳細はを参照。RIETI special report 山口 一男  「安心社会」から「信頼社会」へ―山岸俊男氏(1948-2018)の死を悼んで

「他人を信頼することが本人にとって有利な結果を生み出す社会的環境と、他人を信頼しないことが有利な結果を生み出す環境が存在すること、そしてその環境はわれわれ自身が作り出している」

”地図型知性" : 集団主義的社会で適応的な役割を果たす「関係性検知を核とした社会的知性」

"ヘッドライト型知性": 「相手の立場に見を置いて相手の行動を推測する能力を核とする社会的知性」行動の外的高速が小さな場面で相手の行動を予測する場合に役割を果たす。
相手のの「人間性検知」をする能力。人間性検知能力とは次の2つに分けられる。
ー相手にとっての状況認知の推測
ー相手にとっての結果の望ましさの推測(相手の立場に身を置いて、相手の立場から状況の主観的な意味を理解すること)

本文中では、"地図型知性" は、集団主義的社会(旧来的な日本企業のような終身雇用制度を基礎とする社会)に適応するのに役割を果たすとある。その点は確かに納得する。
職場で人間があつまったり、懇親会になるとよくある愚痴の言い合いがすごく嫌いだ。それでも人間関係や異動、誰と誰がどういう関係、そういうのは自分の身を守るために最低限必要な気がして、そこそこに付き合ってきた。そういう状態もすごく嫌だし、自分もそういう場に含まれてしまうのがすごく嫌だった。この本を読んで、その職場という集団の中で、皆ああやって人間関係の話をするのは、適応するために”地図型知性”を構築しようとしていたのか、と腑に落ちた。
「コミュニケーション能力」と言われる能力には、この地図型知性とヘッドライト型知性と両方が含まれているのかと思う。私は、"地図型知性"を構築する能力を向上させていくことに価値を感じない。(ディフェンスには必要だと思う。)
自分自身が「信頼」されるために、そして社会や周囲を信頼していくために、この本で整理されたことをどう行動に落としていけるだろうか。


  • 考えるとはなにか。

森博嗣のエッセイが読みたいわけじゃないんだけど。Wシリーズ終わったから読むものが無い。

集中力はいらない (SB新書)
森 博嗣
SBクリエイティブ







「処理と反応ばかりしている人間は、ときどき考えなければならない事態になったとき、まず自分というものに拘るはずである。考えようと集中する先には、自分しかない。自分の立場、自分の願望、自分の生活、自分の都合、といったものが思考の中心にある。それが「考える」ことだと勘違いしているかもしれない。」
「普段から考えていれば、それ以外に沢山の考える対象があることを、嫌というほど理解しているはずだが、考えない人はそこまで考えが及ばない。」

ああ、これ今の自分だなと思った。(そして考えようと集中する先には、自分しかない。)
働いている時間が怒涛のように忙しくて法に触れるほど残業が長くても、「なんて楽なんだ」と思った。その楽な理由が「考えていないから」と気づいてから、もう3年が経ってしまった。
処理と反応の速さ適切さが求められる仕事。円滑なコミュニケーション能力と、強力な”地図型の社会的知性"の構築が求められる仕事。
逆に言えば、処理と反応さえできれば、思考がなくても心がなくても給与は得られる。

24歳くらいの私は、そこまでわからなかった。きっとやってみないとわからなかった。
今すこしずつわかりかけているなら、それでいいか。

「自分のことなら、少なくとも自分の思い通りにできるのではないだろうか」

人生まだ先が長い。倦まず弛まず。

  • 冬眠したら、忘れちゃうよね?

My Boyfriend is a Bear /Pamela Ribon /Oni Press 
My Boyfriend is a Bear

なんとなく流れてきたの読みたくなって。ガチで彼氏がクマだった。

どこでだれに(何に)出会うかなんてのは、予想もできないし、クマかもしれないしクマムシかもしれないし。
誰が何を言っても、たとえたったひと夏でも、冬眠から起きたら忘れちゃうかもしれなくても。
その時間が二人(ふたつ)にとって良いものであればと思う。
もしも、記憶に残っているのなら、ふと思い出した時、少しでもあたたかくなるものであればと願う。




読書する時間そのもので救われることがあると思う。
本を読んで、考えること学ぶことで、現実世界で救われることがあると思う。

すぐ気が散っちゃうし、切り替えが悪くてなかなか読み始められないし、
忙しかったり苦しかったりすると、ベッドで横になるのが精いっぱい。
何も考えずに摂取できる動画見るのでもう限界。みたいな時も多いけれど。

小説を読みながら、頭の中でテキストから映像におこすのやっぱり楽しい。
そして、現実社会の悩み事を、本を読んで整理して解きほぐしていくような読書の仕方は、今まであまりしたことが無かったかもしれない。とても面白い。
現実の悩みを、読書で整理して解いていくことがうまく機能するなら、いままで大きな悩みがあった時にしていたように、ただ引きこもって蹲ってみたり、自分を傷つけるような行動をしなくてもよくならないかな。
何が苦しいのか悩んでるのか、うまく検知できたら、きっと同じ問題をもっと昔に悩んでた人が書いたものを読んで、解きほぐして行けるんじゃないかな。

何に苦しんでいるのかを、自分で分かることが一番難しいかもしれないけれど。
何が苦しいのかに気づけないまま、長い時間が過ぎるとより絡まって複雑になるから。
心が動くなら、楽しくて嬉しくて良く思える方だけでなく、苦しくて憎くて醜いほうにも気づいておきたい。

自分を傷つけることなく、他人も傷つけることなく、例えば本で、他人の思考と経験から、今の悩みを解いてほぐしていけるとしたら、それは希望かもしれない。



そして最後に動画鑑賞の記録。
今月はまさか世界の推しがつながって、本当うれしい。

  • 2018年世界の2大推しがつながった!Red Velvet 레드벨벳 'RBB (Really Bad Boy)' 


デビュー当初から追ってるRedVelvet の新曲を Kaycee Rice も入ってるチームが振り付け!

こんなよいことがあっていいんだろうか。生きててよかった。

そしてあいかわらず  Sean Lewと一緒に踊ると良い。
  • Sean and Kaycee - Skyscraper | D-trix Choreography




存在感。視線の強さと動きの正確さ。見てて心地よい。

  • "BANG BANG BANG" Dance | Matt Steffanina ft Kaycee Rice & Bailey Sok



シリアスで感情的なのも良いし、ヒップホップも良いし、こういうのも可愛くてとてもよい。

とりあえず今年も生きててよかった。