Apr 28, 2012

梅雨の晴れ間


ここ一週間ずっと雨やくもりが続いていて、
もう梅雨入りしたかと思うような沖縄です。
どうなんですか? 気象庁さん。

でも今日はびっくりするほどいい天気!裏真栄田に行ってきました。



サンゴの健康状態をちょっと調べてみたり。

ここで使っているのは Coral Watch という団体の
サンゴの健康具合チェック用のシートです。
(日本語での紹介はこちら プロジェクト AWARE)

一般ダイバーやボランティアの方に協力してもらい、
サンゴ礁の世界的なモニタリングをしよう!
というプロジェクトのようです。

そういえばこの団体、OWのカード取得するときに
教科書でみたような気がします。


いろいろなプロジェクトがあるんですね。



天気がいいとはいえスキンは寒かった!
フィールド調査は本当に体力が必要ですね。


ではまた!







Apr 22, 2012

ゆりかごから墓場まで?


今日も春の大潮なので、磯歩きに行ってきました。

本島南部で一番サンゴがある「ゆりかご」から、
なぜかサンゴの骨が流れ着いてくる「墓場」まで!


まずは大渡海岸。ここはたくさんサンゴが生きているので「ゆりかご」です。
冬場も潜れるダイビングポイントとして有名です。
日本史に出てくるジョン万次郎が流れ着いたといわれているので、
通称「ジョン万ビーチ」(ジョン万次郎さん、予想以上にすごい人でびっくり!)

ちなみに、この写真はリーフの外洋側から岸に向かって写したもので、
下に見える茶色いのは、手前側はほとんど全部サンゴです。

枝状のミドリイシばっかりなので、足の踏み場がないほど!
折らないように歩くのに苦労しました。


遠目に見ると、茶色ばかりに見えますが、
中にはこんなに色鮮やかなものもいます。
これはオヤユビミドリイシ(Acropora gemifera)か
サンカクミドリイシ(Acropora monticulosa)

他の種類の中でもひときわ目をひきますね。

サンゴにはいろいろな色をもつものがいますが、
その仕組みについてはまだわかっていないことも多いです。


こんなのも見ました。
サンゴに埋もれるウニ。出てこれるのかな??

ウンバチイソギンチャク。危険生物です。
パッと見ソフトコーラルに見えるけど、さわったら激痛が走るそうです。
ちなみに、刺されても酢をかけてはいけません。逆効果です。
見たのは何年か前の奧武島以来でした。


そのあと、知念村近くのサンゴの「墓場」で流れ着いた骨を見ました。
周りには、まったくサンゴ礁が無いのに死骸だけ流れ着いていて不思議でした。


ある先生が、
「沖縄の砂浜は白くてきれいだけど、
これはみんなサンゴや貝の死骸なんだから、ここは『死の砂浜』なんだぞっ!」
って言っていて衝撃を受けたのを思い出しました。



お昼ごはんの玉屋そば。素朴な味でおいしかったです。
お取り寄せもできますよ♪



最後に、いつもいろいろ教えてくれる先輩方に感謝します!



ではまた!


Apr 15, 2012

「神の島」に行ってきた


3月の末ですが、「神の島」と呼ばれる「久高島」に行ってきました。
12年に一度のお祭り「イザイホー」で有名な歴史ある島です。


周囲8km、人口270名ほどの小さな島で、
本島南部の港からフェリーで15分程で行けます。

沖縄に来た当初から行ってみたいと思っていた島でした。

さまざまなお祭りや文化、そして自然の残る素敵な島です。
そのひとつひとつは、深すぎて紹介しきれないので
私が訪れたところだけ、紹介したいと思います。

まずは安座真港。港の水もまるで離島に来たかのように澄んでいました。

初めに行ったのが、ピザ浜。

砂があまりに白くてびっくりしました。眩しすぎて目が日焼けしてしまった。

集落内を歩いて、資料館へ。

写真は多くないけど、映像資料がたくさん置いてありました。
また、この場所は宿泊ができたり、NGO久高島振興会の拠点にもなっているようです。

いくつか集落内で祭りに使われる場所を回ったあと、ひたすら歩いて島の北端へ。
ゆっくり途中の井戸に寄り道したり、海岸に出てみたりしたので2時間くらいかかったかな。
途中の道は、こんな感じです。





北端まで到着した後、東側の海岸をひたすら歩いて、また集落へ戻りました。
5時間くらいかかっちゃって、おなかもすききったころに発見した
「けいちゃん食堂」店主のけいちゃんさんは、元気のいいおばぁでした。
御馳走様でした。

最後に、郵便局から絵葉書を送ってさようなら☆素敵な旅になりました。


日帰りでも手軽に行けるし、ゆっくり滞在してもよさそうないいところでした。
初日の出とか見に行ったら素敵だろうなぁ。


ではまた!

-30mで深呼吸


No.245

4/14(Sat)

Point 真栄田岬
Member Guide-Y  A, K
Time 11:47- 12:15  28min 
Max 34.0m  Tem 22.7℃


一年半振りの真栄田でした。
ってことで、馬の背方面のディープへ。
-30mを超えると「空気吸ってるぅ」って感じがすごくして楽しいですね。
水面を見上げても、吐いた泡が消えるのを見ていられないくらい、深い。

ヤシャハゼやヒレナガネジリンボウ(↓)がいると聞いたので探してみたけど、見つからず。
photo by wikipedia
けっこう大き目なコブシメは見かけました。
photo by wikipedia
ちなみに、コブシメというのは方言なんですね。知らなかった。コウイカが日本名なんですね。
ちなみに、無脊椎動物のなかで一番知能が高いそうですね。
イカといえばこの先生です。「イカの心を探る」

今日は、サンゴの色ばかり見ていました。
よく見ると、茶色いばかりじゃなくていろいろな色を持っています。
んー、カメラ欲しい!!


帰りに食べた「はなきなぁ~」のそば、おいしかったです。
最近、ソーキをそばとは別に盛るの流行ってるのかな…??


ではまた!

Apr 9, 2012

ピグミーシーホースを探す旅



No.244


4/8(Sun)


Point 砂辺No.1
Member Guide-Y  Y, K
Time 9:18- 10:08 50min 
Max 17.8m Tem 22.1℃


最初に言っておきますね。
ピグミーシーホースはこんなやつ↓ですが、影も形もみつけられませんでした。
今日は、天気もよく、透明度もよく、「海に来たっ!」
っていう感じがすごくして、さわやかでした。

砂辺No.1の右の壁をひたすら、南へ。
右に泳ぎ始めてすぐのところに、昔からいるクマノミ2種がご健在でうれしかったです。
ここのクマノミは普通の黒とオレンジの混ざった色ではなく真っ黒なので特に好きです。
photo by Y
(これはカクレクマノミ

春なのでウミウシもたくさんいました。少し珍しかったのは、
メレンゲウミウシ
photo by Y
ムラサキウミコチョウ
photo by Y
春なので、プランクトンもたくさんいました。大きいものから小さいものまで。
 photo by Y
見えますか?こんなのや…たくさん。絶対あの中に新種いたと思う…


カマスやサザナミヤッコも見ました。
水面移動中にいたクモウツボも適度なサイズでかわいかった。

それから、前日にサンゴの分類について教わったからか、
何度ももぐった砂辺No.1は、思っていた以上にいろいろな種類のサンゴがいました。
知識が増えてからフィールドに出ると、どんどん見えるものが変わっていくので、とても楽しいです。




最後に、午後にイースターピクニックで訪れた北中城村吉の浦海岸。

ここでも磯歩きをしましたが、ほどんどサンゴはありませんでした。
昔はサンゴ礁だった形跡があったけど、今は藻に覆われていて、復活もしていません。
復活していないのはたぶん、東海岸で幼生の流入がしにくいことと、
工業地帯が近いことがあるのかもしれません。


ではまた!

Apr 7, 2012

裏真栄田で磯歩き


研究室の先生と先輩方と磯歩きに行きました。
場所は「裏真栄田」

「青の洞窟」で有名な真栄田岬の西側で、かなり広いリーフがある場所です。
今日は、一年でも一番潮の引く時期だったので、アウトリーフまでずっと歩いていくことができました。

ビーチの手前側には昔、石切り場だった名残があり、
地面の石灰岩が人工的に四角く切り取られていたのが印象的でした。

サンゴを中心に見ていましたが、小さな群体から直径数十cmほどのものまでありました。
この何年かで、かなり回復しているそうです。

いくつか名前を教えてもらったので、
メモとして、和名(学名)を残しておきたいと思います。
(記憶があいまいで、間違っているかもしれません><)


サンカクミドリイシ(Acropora monticulosa)
コユビミドリイシ(Acropora digifera)
オヤユビミドリイシ(Acropora gemifera)


裏真栄田にミドリイシ属は6種いるそうです。
(あれっ!? あとみっつどこいった…

エダコモンサンゴ (Montipora digitata)


ハナヤサイサンゴ(Genus Pocillopora)


(見た目がピンク色でかわいかったり、カニや魚が中に住んでいたりするので、
面白くて好きな種類のサンゴです)


ハマサンゴ(Genus Porites)


ノウサンゴ(Genus  Platygyra)


パリカメノコキクメイシ(Goniatrea aspera)




……ほかにもたくさん教えてもらったんですが…
40度の水温にも耐えられる無敵な種とか、もっと変わった形の種とか…
忘れてしまった><

種類だけではなく見分け方や、オニヒトデの食べたあとがどんな風かとかも教えてもらいました。
(これはオニヒトデービル




今まで知らなくて驚いたのは、リーフってたいていごつごつしていて、
歩きにくかったりして、たくさん穴が開いていたりしますよね。
その中には、ウニがいたりしますよね…。
どうも、ウニがリーフの岩を掘って穴を空けているんだそうです。
(いつもスキューバで歩くのに躓きそうになってたのは、ウニのせいだったんだ!!)


いろいろ面白い研究の考えられそうなフィールドでした。
うーん…どういうテーマにしようかな…。


最後に、行きがけにいった沖縄そば屋さんがとってもおいしかったので紹介。
「金月ソバ」 58号から真栄田にむけて左に入るところの手前です。
軟骨ソーキそばを食べましたが、ベスト3に入れてもいいくらい!



楽しい一日でした☆