こんにちは。今日は「海の仕事」について考えてみます。日本は四方を海に囲まれていて、たくさんの海産物を消費しているのに、海に関わる仕事ってなんだかよくわからないな、、とよく思います。
そこで、こんな内容で
-「海の仕事」には何があるのか?
- 女性が長く働ける「海の仕事」は?
沖縄の大学・大学院に5年間通って、ハワイの大学に留学して、ダイビング三昧な学生生活を送った私が就職活動を目前にして、海に関わる仕事について知っている事・考えている事をまとめます。
-「海の仕事」には何があるのか?
今年はドラマ「あまちゃん」とか流行ったし(全く見てないけど)、海女さんとか海の仕事に興味を持った人がいるかもしれません。でも、身近なようで実際に仕事をしている人を見る事って少ないから、他にどんな仕事があるのかは分かりにくいと思います。最近「海の仕事.com」という「海の仕事」について分かりやすくまとめられたホームページができました。各仕事の内容の詳細やいろいろなデータベースへのリンクも充実しているのでかなり参考になると思います。
私が分かりやすかった分類としては以下があります。(MOP授業を参考)
研究・教育
マリンレジャー
水産業
海運業
分かる範囲で、詳しく書いていきます。
水産・海運業
ビジネスとして、利益だす仕組みがしっかりしている分野だと思います。
-水産業は、漁師さんとか海女さんとか船乗りさんとかがイメージできますね。
-海運業は、人や貨物や石油やいろいろを運ぶ仕事ですが、実際に船に乗る人と陸上でサポートする人が考えられます。
が、この辺は海洋生物学を学ぶ私にとってはちょっと知らないことが多い分野なので「海の仕事.com」を参考にしてください。(そして知識が無さすぎる。。)
研究教育とマリンレジャー
この分野は比較的身近なのでちょっと書いてみます。
-研究・教育関連の分かりやすい仕事としては大学教授や研究所の研究者、教育者としては水族館職員などが考えられますね。あとは、エコツアーなどのガイドさんも考えられます。(これはちょっとマリンレジャーに近い)
私は生物系大学院生として研究(のような事)をしているので研究者というのは身近な存在です。隣で見ていると、とても面白い仕事です。それぞれが夢中になれる分野の第一人者となって、まだ分からない事を明らかにする。その過程で世界各地に調査や学会に行ったり、日本・世界中の研究者と一緒に仕事をする。本当に魅力的です。
同時に、非常に狭き門でもあります。大学教授のポストというのは非常に限られているし、研究所で働くにしてもその倍率は宝くじのようです。大学院を出たからと言って、すぐ研究者になれるわけではありません。(「博士が100にんいる村」というネット上の創作童話を見るとその厳しさがわかります。。)
いろいろな人がいるけど、対象そのものに情熱を傾けられて、尚かつバランス感と運を持った人が生き残って行ける仕事だと、私は感じています。
あまり詳しくないですが、海洋教育というのは重要な分野だと思います。海の仕事.comでも一つのトピックに挙げられています。
現状としては、NGO,NPOの活動が中心になるようですね。興味深い分野だけど利益あげてビジネスにするのはなかなか難しそうです。
マリンレジャー関連について。
大概の人がすぐに思いつく海で働ける仕事として、ダイビングインストラクターが挙げられます。けっこう真剣にダイビングしていた経験からいうと、海に入ることと、人を楽しませる事が好きな人、体力のある人にはぴったりな仕事です。
大概の人がすぐに思いつく海で働ける仕事として、ダイビングインストラクターが挙げられます。けっこう真剣にダイビングしていた経験からいうと、海に入ることと、人を楽しませる事が好きな人、体力のある人にはぴったりな仕事です。
でもそれなりに厳しいです。体力勝負だし、体壊したら終わりだし、賃金は安いです。人の命を預かることにもなるので、それなりにプレッシャーもあります。海もダイビングも、ガイドして皆に楽しんでもらうのも大好きだけど、これは私は仕事に出来ないです。レジャーは楽しみのままにとっておきたい。。
女性ができる「海の仕事」ってあるんだろうか
上に出してきた「海の仕事」って基本的に男の人のイメージが強いです。漁師も船乗りも、ダイビングインストラクターも。。海の仕事をしている女性が少ないのは体力的な問題もあるけれどそれだけでは無いんじゃないかとおもっているんですが、女性が就ける海に関わる仕事についてはこんな本がありました。海洋分野で働く女性の仕事ををわかりやすく紹介しています。ちょっと前に読んで、今本が手元にないので内容はよく覚えていないのですが、
海のプロフェッショナル―海洋学への招待
一部:女性研究者たちが書いた平易な海洋学のテキスト。第二部:船に乗る女子大学院生と女子学生の日常紹介。第三部:ロールモデルとして海を相手に働く女性の紹介。こんな構成みたいです。
まだ読んでないけど2巻目「海のプロフェッショナルPart2」が出たみたいです。帰国したら読んでみよう!
一冊目は海洋学中心の内容で、あまり具体的にイメージが描けなかったのですが、2巻目は
「海洋科学だけでなく、海洋文化、環境教育など、総合的な海を意識した内容」だそうで、ちょっと期待しています。とはいえ、女性も「海の仕事」ができるかどうかの答えは本の中にはなくて、自分の人生設計とかやりたいことに合わせて考えないと出てこないですね。ちなみに、今留学しているハワイ大学マノア校大学院の海洋生物学専攻 は1学年25人くらいのうち8割が女性です! 女性も研究を続けやすい環境が整っていたり、ロールモデルも多いのだろうと思います。
次回は、私自身が「海の仕事」についてどう考えているかも整理して書いてみようと思います。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
最後に、、、やっぱり「海の女はかっこいい!」(^_^!)