今日は、ハワイの大学生が集まって「沖縄」を学ぶために作ったクラブ「Akisamiyo-!」を紹介します。
ハワイには、日本から移民として移り住んだ人、そしてその子孫の人たちがたくさんいます。日本の中でも沖縄からハワイに行った人の数が多かったようです。
そのような環境で、沖縄に興味を持っているハワイ大やホノルル周辺の学生が集まって、2003年に作られたのがAkisamiyo-!Club です。
沖縄について学び合ったり、シンポジウムを開いたり、フィールドワークに行ったり、いろいろなことをしています。
今年の9月には、オキナワフェスティバルで他の県人会、町民会などに混じってブースを出したりしていました。
10月末には今秋学期最初の勉強会として、言語学専攻のメンバーと一緒に「うちなーぐち&サンゴ礁」に関するセッションを開きました。(テーマの組合せがかけ離れてるのは気にしない!)
うちなーぐちに関する方は、今たくさんの言語が消滅の危機にあることや、琉球各地の
私の方は、沖縄とハワイの島々を取り囲んでいるサンゴ礁について、その重要性と今おこっている問題を紹介しました。準備のために調べているなかで、ハワイと沖縄の共通点相違点がが見つかってきて勉強になりました。思っていたより質問もたくさん頂いて嬉しい限りでした。
特にハワイと日本の沿岸利用の方法には似ている点がありました。
日本には「里海ネット」という環境省の推進するプロジェクトがあります。
里海というのは「人手が加わることにより生物生産性と生物多様性が高くなった沿岸海域」のことです。沖縄にもいくつかそんな環境の残されている集落があります。(過去記事)陸から海まで、適切に人間が利用することで沿岸環境を守っていこうというプロジェクトです。
ハワイにも似たような土地利用、また社会的なシステムとして"ahupua'a アフプアア"(wiki) というのがありました。
このような昔からあった方法を生かして、現代の「持続可能」な環境を利用する方法を作っていけたら面白いですね。
実際に、「里海プロジェクト」で検索したら、東日本大震災で大きな被害のあった釜石で桜牡蠣を通した支援のプロジェクトが行われているようですね。
話が逸れてしまいましたが、沖縄にAkisamiyo-!Club に興味のある人はぜひ連絡ください。勉強会は今年度あと数回開かれる予定です。テーマは、たしか移民とか観光とか文化とか,,よりハワイと沖縄に関わる事の核心に迫るテーマが多いので面白いと思います。
あと、勉強だけじゃなくて忘年会とかもあるのかな!
あ、答えきれなかった質問についてはまた次回書きますね。。
ではまた!※参考文献※
- 「沖縄の移民 ハワイ」 沖縄県立 石川高等学校 石垣 忍 那覇国際高等学校 金城育子、名嘉真恵 球陽高等学校 川平 彰、神村智子
- Akisamiyo-!Club Introduction